こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生低学年
30時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。(視診をしながら)元気ですか。今日はX月X日X曜日です。今日の天気は?そうですね。晴れです」
100までの数字カードをランダムに示して、一緒に読んだり、Sだけで読ませたりする。
カレンダーの「曜日」の欄を示して、「言ってください」「月曜日」「火曜日」「水曜日」「木曜日」「金曜日」「土曜日」「日曜日」
トピック等 忘れ物
目標 忘れ物をしたことを教師に伝えることができる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 困っている子どものイラストを黒板に貼り、Sの反応を見る。

「この子は困っています」と言い、「こまっています」と板書。母語で「困っている」の意味を伝える。時間割表を見せながら、「次は算数の時間です。でも、算数の教科書がありません。家に忘れてしまいました。どうしますか。教えてあげましょう」と言葉をかけ、Sに考えさせる。
「どうしたのかな…」「げんきじゃない」


「こまっています…?」
「こまっている」という状況をおぼろげに理解。

「友だちの本」「見ます」「先生、お願いします」…


<活動> 先生のイラストを黒板に貼り、困っている子どものイラストと向き合わせる。

Sの言葉を取り上げ、忘れ物をしたときの対処の方法を一緒に考える。
「「先生、本ない」と言います。いいですか。だめですか。「先生、本がありません」いいですか」「本、うち、忘れた」いいですか。だめですか」「そうですね、本をうちに忘れました、と言いましょう」などと助言しながら、談話を完成させていく。談話を黒板に書いていきながら、Sにもリピートさせ、言い方を練習させる

色紙を出し、2回三角に折りたたみ、折山を何か所かはさみで切り取る。広げてきれいな模様を見せ、「みんなもやりましょう。はさみがありますか」と尋ねSの返事を待つ

「はさみがないとき、どうしますか」と問いかけて、「かしてください」と言えばいいことを知らせ、練習させる。Sが「かしてください」と言えたらはさみを貸す。

模様ができたら、色画用紙の上にのりで貼るように指示し、S同士で「貸して」と言わなければならない状況を作る。S同士の場合は「貸して」だけでいいことを知らせ、実際に貸し借りをさせる。「いいよ」「ちょっと待ってて」などの返事もそれぞれの場面で言うようにしむける



「だめ!」

Tの後でリピート「先生、教科書がありません」「うちに忘れました」「教科書を貸してください」「ありがとう」



「なんだろう」という表情でTの作業を見る。
出来上がった模様を見て「きれい!」等と言う。
「ない」「ありません」


「かしてください」


S1「かして」 
S2「いいよ。どうぞ」「ちょっと待ってて」
語彙 名詞 忘れ物 はさみ のり 色紙 色画用紙
動詞 忘れます 貸します 困ります 借ります
形容詞  
その他 ください これから気をつけます どうぞ ~枚
文例 表現① Nを Vました
  教科書を忘れました
表現② Vてください(依頼表現)
  教科書を貸してください
  教科書を見せてください
表現③ Vて(依頼表現)
  ○○さん、のり貸して
教材 テキスト  
絵カード・教具 ★先生と困っている子どものイラスト『忘れ物』 教科書 
備考 「Sが黙って他のSの物を使ったとき」など機会をとらえて指導すれば、あえてこのトピックを取り上げる必要はないだろう。
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