こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生低学年
30時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。(視診をしながら)元気ですか。今日はX月X日X曜日です。今日の天気は?そうですね。晴れです」
「先生が言いますから、指で教えてください」「右」「左」「上」「下」「上手にできました」 「今度は、(一歩右へ動きながら)「右」。右へ動きます。「左」「左へ動きます」 「前」「後ろ」も取り入れて、リズミカルに体を動かしながら、位置の言葉を覚えさせる。
トピック等 (算数)足し算、引き算
目標 数の概念を知る。日本語での足し算、引き算の言い方を知る
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 黒板に赤、黄、白、青、緑のマグネットをそれぞれ5以内の数で並べ、「赤はいくつですか」「青はいくつですか」と数を問い、Sには手を挙げて答えさせる。マグネットの数を変え、もう一度数を問う。今度はSに質問させてもよい

「2つと3つ」と言いながら赤のマグネットを黒板につける。「合わせると」と言い、2つと3つのかたまりを並べ、「5つになります」と言う。もう一度、動作をしながら行い、Sにリピートさせる。白や青のマグネットでも「1つと4つ」、「3つと2つ」、「4つと5つ」を同様に行い、できたら、プリントで理解を確かめる
「3つです」「4つです」

S1「白はいくつですか」「はい、S2さん」S2「4つです」
S1「いいです」

「2つと3つ。合わせると5つになります」
「1つと4つ。合わせると5つになります」
「3つと2つ。あわせると5つになります」
プリントに答えを書き入れる
<活動> 「1と4で」と黒板に数字を書きながらゆっくり言い、Sからの応答を待つ。できたら、「2と3で」「3と2で」「4と1で」も同様に行う

「ここに色紙が、1、2、3、4、5。5枚あります。5枚は、2枚と何枚ですか」「分かった人は手を挙げてください」「はい、いいです。5枚は、2枚と3枚です」と具体物を使って、5を1と4、3と2などと分解できるように導き、「5は1と4」「5は2と3」「5は3と2」「5は4と1」とTの後についてリピートさせる
1+4=5 と板書し、それぞれの式の読み方を練習した後で、理解確認のためのプリントを配布し、答えを書かせる。

色紙、鉛筆などを使って、引き算の練習をする。
鉛筆を見せながら、「鉛筆が4本あります。3本筆入れに入れると、残りは…」と具体物を使って理解させ、さらに文を板書し、Sにも言わせる

それぞれの文の下に「しき 5-3=2 こたえ 2つ」「しき 6-3=3 こたえ 3まい」等と書き、みんなで読む
黒板に絵(参考:在日ブラジル人児童のための算数教材『足し算・引き算日本語クリヤー』pp.25‐27)を貼り、Sに順番に文と式を言わせる

口頭でできたら、ノートに文と式と答えを書かせる。書けないSには助言助力をする

プリントを配り、10までの引き算の問題を10問程度させる。
答え合わせをし、間違えたところを直させる。できない子には個別指導をする
「5です」
「2と3で5です」「3と2で5です」「4と1で5です」


「3枚です」

「5は1と4」「5は2と3」「5は3と2」「5は4と1」

プリントに答えを書き入れる
絵を見て、文と式を言う



黒板に書かれた文章題を読む。


ノートに文と式と答えを書く


引き算の問題をする


答え合わせをし、間違えたところを直す
語彙 名詞  
動詞 合わせます  なります
形容詞  
その他  
文例 表現① NとNで5
  1と4で5  2と3で5  3と2で5 4と1で5
表現② 5はNとN
  5は1と4  5は2と3  5は3と2  5は4と1
表現③ NとN。合わせると …になります
  2つと3つ。合わせると5つになります
教材 テキスト 『在日ブラジル人児童のための教材』(東京外国語大学)http://www.tufs.ac.jp/common/mlmc/kyouzai/brazil/
『在日フィリピン人児童のための教材』(東京外国語大学) http://www.tufs.ac.jp/common/mlmc/kyouzai/philippines/
『在日南米スペイン語圏児童のための教材』(東京外国語大学) http://www.tufs.ac.jp/common/mlmc/kyouzai/southamerica/

絵カード・教具 各色のマグネット 色紙、松ぼっくり、鉛筆などの具体物 ★ワークシート『いくつといくつで5になりますか』
備考 「2つ」「2枚」など助数詞が難しいようであれば、「2」「3」という言い方に統一する
すでに出身地で計算を学んできていれば、簡単な計算式を解くことで自信をつけさせる。
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