こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
30時間
会話編
毎回取り入れる内容 朝の会、帰りの会などを利用し、あいさつ、暦日、天気、数字は毎回の授業で少しずつでも継続して取り入れていきましょう。
例:「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
今日の数字(カードや板書を利用して、全員で音読するなど)
トピック等 学校めぐり、私の席  位置・何番目
目標 人や物の教室内での位置が言える/学校内の場所の名前を言う / 場所の尋ね方が分かる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 学校(建物)の見取り図を示して,「ここは教室です」「ここは保健室です」と説明。「教室」「保健室」「職員室」など、Sに言う練習をさせる

もし学校探検できるのなら,生徒を連れて教室を出て「ここは職員室です」「そこはトイレです」「あそこは校長室です」と言い、ながら学校を回り、ここ・そこ・あそこの距離感覚を意識させながら案内する。
「教室」「保健室」「職員室」などリピートする


「ここ」は手の届く場所,「そこ」は手を伸ばした先、「あそこ」は可能な限り手を伸ばした先の向こう、を示すことを理解し、「ここは職員室です」「そこはトイレです」と復唱する

<活動> 見取り図を使って「音楽室はどこですか」「南校舎の3階です」とSとやりとりする。うまく表現できない場合は、助言し、場所の尋ね方や場所の説明のし方を知らせる。見取り図に教員の顔写真を置いて,「先生は職員室にいます」「校長先生は校長室にいます」など,「NはNにいます」の言い方を練習させる。

「教室の見取り図」を用意し、黒板に貼り、「これは日本語で~です」と言いながら、日本語でのものの名前を教え、Sにリピートさせる。

2チームに分け、それぞれにポストイットを渡し、Tの言う教室内の物の名前を書かせる。Tの合図で、ポストイットを物に貼るはやさを競う。

教室の見取り図のワークシートを渡し、空欄にこれまでに覚えたものの名前を書く

見取り図の自分の席の位置に名前を書かせ、いちばん前、前から2番目、窓側などと説明させる
見取り図を見ながら、Tと会話をする中で、場所の尋ね方や、場所の説明のし方を知る










Tの後について「これは日本語で~です」と言う。(見取り図に名称を書き込む)


Tの言うとおりに教室内の物の名前をポストイットに書く
Tの合図で、物の名前を書いたポストイットをその物に貼る

ワークシートに記入する。物の名前を忘れたらTに「あれは何ですか」などと質問して空欄を埋める

見取り図に自分の席を書き込み、位置を説明する。できたら、見取り図に説明を書き込む
語彙 名詞 1階 ~階 教室 階段 トイレ 1年生?6年生 1年1組 職員室 校長室 体育館 音楽室 理科室 玄関 廊下 保健室 南校舎 北校舎 門 校長先生 教頭先生 担任 先生 ここ そこ あそこ どこ
席 隣 左 まん中 右 前 後ろ 上 中 下 東西南北 斜め前 斜め後ろ 黒板 チョーク 黒板消し 机 椅子 ロッカー 窓 入り口 テレビ ~側 
動詞 います
形容詞  
その他 ~の方 いちばん
文例 表現① ここ/そこ/あそこは~です
  ここは保健室です
表現② ~はどこですか / NはN(場所)です/NのNはどこですか
  「2年生の教室はどこですか」「3階です」  「○○さんの席はどこですか」
表現③ N(人)は N(場所)にいます
  先生は職員室にいます
表現① NはN(言語)でNです / NはN(言語)で何ですか 
  これは日本語で窓です 
表現③ NのNはNのN(位置を表す名詞)です
  田中くんの席は、原くんの前です
表現④ NはN(前後左右)から~番目です
  僕の席は前から2番目です
教材 テキスト 『にほんごをまなぼう』 12~14,32~33ページ、 36,37ページ
『こどものにほんご1』 27~32ページ、117~124ぺージ
『日本語学級1』 58~63ページ
絵カード・教具 場所を示す写真や絵カード ★絵カード『にほんごをまなぼう がっこう』学校の簡単な見取り図 人物カード(校長先生・教頭先生・担任)
集合写真(指導者や生徒が写っていて「何番目」の学習に使えそうなもの) 
「みぎ」「ひだり」「まんなか」「うえ」「した」「まえ」「うしろ」の文字カード
福笑い(画用紙に顔の輪郭を書いたもの、顔の部分) 教室の見取り図(黒板に貼るものと生徒用のもの)
備考 学校探検を行ったり,学校紹介用のDVDを見せたりして,学校全体の雰囲気がつかめるようにしたい。
「宝物探し」のように,教室内に物を隠したあと,ヒントを日本語で与えて探す,という活動も考えられる。
緊急避難時に大切なので一通り導入する。
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