こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
30時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます。日本語の勉強を始めます」「あいうえおの歌を歌います」出席をとって、「はい」と返事をさせることも入れてもいい。
おわり 終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける。
感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 昨日 今日 明日 天気・曜日 教室の中1
目標 50音表の音の体系を知る  数唱ができる  数字を書く(1~5)
学習内容 50音表の表を見ながら歌う  数唱  昨日今日明日 天気 曜日 運筆(数字を書く1~5)
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> カレンダーを示して、「見てください。今日。昨日。明日。言ってください」「今日」「昨日」…リピートに慣れてきたら、指差ししているものを言わせる。それがパターン化したら、指をくるっと回して触ったり、フェイントをかけて触ったりして楽しく言わせる。第1回目からの準備として、カレンダーに一緒に印をつけさせておく。もしくは、出席カードのスタンプ・シール・サインなどを利用して、「今日」ということを認識させる。 「今日」「昨日」…
<活動2> 天気のPCを示して、1つずつ「はれ、あめ、くもり、ゆき。言ってください」「はれ」「あめ」…。
外を見ながら、「きょうは、はれ?」「あめ?」「そうですね。きょうはあめです。きょうのてんきは何ですか」(?マークやジェスチャーで質問していることを示す)一緒に外を見せるとより分かりやすい。
「はれ」「あめ」…

「あめ」(きょうの天気を答える)
<活動3> カレンダーを示して、「今日は~曜日です。~曜日。言ってください」。順番に指しながら「月曜日」「火曜日」~「日曜日」。
*1回目からの出席により色で曜日が分かれているので、イメージしやすくなっている。時間があったら、読み聞かせに『はらぺこあおむし』(エリック・カール)を使うといい。FCを示して、「言ってください」(Sのみで言わせる)。
*単調になりがち。FCの見せ方を工夫。早く出す。ひらひらさせて出す。一部だけ見せる。
FCを見て言う。
<活動4> 「これは、ノートです。今から、ノートに書きます」(まず指でなぞり書きさせる)「いち」(Sが書く) 言いながら書けるように促す。「言ってください。いち」。
「こう」(言いながら書く)「いち」(Sがまねする)
「そう。もう一度、いち」(Sは言いながら書く)
5までを指でなぞり書きしたら、「はい、見てください。これは鉛筆です。次は、鉛筆で書きます」(鉛筆を配る。)
「はい、どうぞ」
(忘れていたら、促す)「なぞってください」(Sはなぞる)
「次は、書いてください」5までできたら、終わり。
時間があったら、「前に書いて下さい」(黒板に大きく書かせる)
*漢字練習ノートの使い方に慣れる。5ミリ罫線くらいの大き目のマスのノートを用意。ノートだけ先に渡し、鉛筆は後で渡す(同時に渡すとすぐ書き始め、指示が通じない)。
指でなぞり書きする。


「いち」と言う。
「いち」とまねする。
「いち」と言いながら書く。
5までを指でなぞり書きする。
「ありがとうございます。
鉛筆でなぞる。

5まで書く。
黒板に大きく書く。
<活動5> レアリアを指して、「これはつくえです。つくえ」。
「これはこくばんです。こくばん」(3つくらいの単語が定着するまで繰り返す)。机を触って、「これは~?これは何ですか?」
「そうですね。机です」(Sから机を指すジェスチャーを入れて)「それは机です。それ」(黒板を触って)「これは何ですか」
「そうですね」(方向のジェスチャー)「それは黒板です」。
同様に、3語入れて定着したら、「これ」「それ」をつかったQ&A。Sが知りたがっていたら、「これ・それ」を使って聞かせてもいい。
「それはノートです」(Tの手元)「それは何ですか」など自由にQ&A。
*これとそれの使い方が理解できるといい。「これは何ですか」を入れて、自ら語彙が増やせるようにする。今日の授業が終わったら、教室環境に机には「つくえ」と、時計には「とけい」と名前を書いて貼っておく。目から文字を覚えるようにしておく。
「つくえ」
「いす」
「こくばん」
「机です」

「黒板です」

「それはいすです」

「とけい」

(Tの手元)「それは何ですか」
語彙 名詞 一 ニ 三 四 五 六 七 八 九 十 晴れ 雨 曇り 雪 昨日 今日 明日 頭 お腹 足 手 机 椅子 時計 本棚 市口 出口 窓 電気 黒板 前 後ろ 右 左 真ん中 これ それ (あれ)
動詞 ノートに書いてください 手を出してください 大きく書いてください 前に書いてください
形容詞 痛い かゆい  くるしい  きもちがわるい  げんき
その他  いい だめ あぶない なんですか
文例 活動1 「見てください。今日。昨日。明日。言ってください」
活動2 「はれ、あめ、くもり、ゆき。言ってください」 「きょうは、はれ?」 あめ? 「そうですね。きょうはあめです。きょうのてんきは何ですか」
活動3 「言ってください。いち」
活動4 「これは、ノートです。今から、ノートに書きます」 「言ってください。いち」 こう 「そう。もう一度、いち」 「はい、見てください。これは鉛筆です。次は、鉛筆で書きます」 「はい、どうぞ」 なぞってください 「次は、書いてください」 前に書いて下さい。
活動5 「これはつくえです。つくえ」 「これはいすです。いす」 「これはこくばんです。こくばん」 「これは~?これは何ですか?」 「そうですね。机です」「それは机です。それ」 これは何ですか そうですね それは黒板です これは何ですか 「そうです!いすです」 それはいすです 「これはとけいです。とけい」 それはノートです それは何ですか
教材 テキスト  
絵カード・教具 ひらがな50音表  数字フラッシュカード カレンダー ★絵カード『天気』 曜日カード 漢字練習ノート 位置詞絵カード SSTカードあぶない場面 ★『方位すごろく』
備考 1~10までの数唱をする。空書きに慣れる。いきなり書かせるのではなく、文字の読みを確認してから、書かせる「あ」と「お」の混乱、「い」と「こ」の混乱、「う」と「え」の混乱がある。「あ」行は難しい行なので、初日としては、大変な行である。できないのが当然という気持ちで、あたるといい。本格的な文字の書き。本格的文字の書き。
ページ上部へ