毎回取り入れる内容 |
はじめ |
始業の挨拶 健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」 前時の宿題を提出「宿題を提出してください」 漢字カード(形容詞の漢字)を使い、反対ことばを言う。 数字の読みの復習 |
おわり |
宿題の指示 いくつかのことばを辞書で調べる。 漢字の読み書き練習①~⑫までの復習(★JYL教材) 短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『木村家の毎日 お正月』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0) |
トピック等 |
招待状を書こう① |
目標 |
①辞書の言葉の並び順を理解し、辞書を引くことができる ②簡単なストーリー性のある文章を読んで理解できる ③対象を意識して短い文が書ける ④算数・数学につながる数の言い方を知る(分数) |
学習内容 |
簡単なストーリー性のある文章の読み 招待状を書く 算数・数学につながる数 |
参考教案 |
活動内容 |
講師 |
学習者 |
<活動1> |
【前時の復習】 ★JYL教材「辞書の並び順」のワークシートを配り、Sにやらせる。 (言葉を辞書の順番に並べる/言葉の意味を調べる)
間違いが多かった部分をSと確認する。辞書の順番のルールをチャンツのように言わせる。「ひらがなが先、カタカナは後」など。 Sの採点したシートを回収する。 |
ワークシートをする。
答え合わせをして、自分の間違いに気付く。 辞書の順番をチャンツのように言う。 |
<活動2> |
【漢字仮名交じり文の読み】 Tは、『木村家の毎日 いただきます』のCDと一緒にSにも音読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0) ※CDが用意できない時は、Tと一緒に読ませる。
内容に関するいくつか簡単な質問をする。(質問例は備考参照) Sが単語で答えた場合、文章で答えられるように、ことばを足したり、モデルになる言い方を示したりする。
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Sは『木村家の毎日 いただきます』を読む。
Tの質問に答える。 答えられない時は、本を確認し直す。 できるだけ、単語ではなく文章で答える。
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<活動3> |
【作文指導】「招待状を書こう①」(★JYL教材) 誕生会、学芸会、運動会など、指導の時期に合った行事の招待状を書く。
色々な招待状(招待する行事は様々)をSに配り、音読させる。 何が書いてあったか質問をする。Sも同様の招待状を書くことを話す。
何の招待状にするかを話し合い、テーマをSに決めさせる。 モデル文を参考にさせ、穴埋め作文をさせる。 自分のことばで書こうとするSには、適宜あてはまる表現を教える。
カードに清書をさせる。イラストなどを書かせ、楽しい招待状にする。
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配られた招待状を音読する。 Tの質問に答え、何が書いてあったかを発表する。
招待状のテーマを決める。 モデル文を参考にして、招待状を書く。
イラストなど書き込み、楽しい招待状にする。 |
<活動4> |
【数字】(算数・数学につながる数の言い方②)分数 黒板に分数を書き、「2分の1 と読みます」と読み方を示す。 いくつかの分数をSに読ませる。
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Sの分数の読みを聞く。中国同様「分母-分子」の順に読むことを理解する。 黒板に書かれた、いくつかの分数を読む。 |
語彙 |
名詞 |
<活動3>招待状 招待 誕生会 クリスマス会 運動会 学習発表会 修了式 |
動詞 |
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形容詞 |
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その他 |
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文例 |
活動1 |
「辞書のことばの並び方を覚えていますか」「思い出してワークシートをしましょう」「~と~では、どちらが前にありますか」 |
活動2 |
「きょうは、この本を読みます」「初めに、CDを聞きます。指で追って聞いてください」「CDと一緒に読んでください」「上手に読めましたね」 「木村さんの家に来たのは、だれですか」「お母さんは、何を作りましたか」「ごはんを食べる前に何と言いますか」「ご飯を食べ終わったら、何と言いますか」 |
活動3 |
「きょうは、先生からみなさんに招待状があります」「読んでください」「何が書いてありましたか」「何に招待されましたか」「人を誘う手紙を招待状と言います」「招待状を書きましょう」「誰を招待しますか」「いつですか」「何に招待しますか」「楽しみですね」 |
活動4 |
「2分の1と読みます」 |
教材 |
テキスト |
『木村家の毎日 いただきます』★『レベル別日本語多読ライブラリー レベル0 Vol 1』 クラス:入門 語彙数:350 文字数:~400 |
絵カード・教具 |
★ワークシート『辞書の並び方』 日中辞書 ★「招待状を書こう①」『作文練習帳』 |
備考 |
◆<活動2>ここでは、漢字仮名交じり文の読みの練習として、レベル別多読ライブラリーの『木村家の毎日 いただきます』を指導に使っている。この後の指導にも『木村家の毎日』シリーズを取り上げている。これは、「内容が児童の経験と結びつけやすい」「場面ごとに理解を助ける絵が付いている」「この学習レベルの児童に語彙数や長さが適当」等の理由によるが、同程度のレベルの別の読み物に変えても良い。児童の興味関心に応じて、取り上げる読み物を工夫したい。公立学校で通常学級に在籍している児童には、教科書の文章のリライト教材などを作成し指導に活用するのも良い。リライト教材については、★『外国人児童・生徒を教えるためのリライト教材』(光元總子、岡本淑明編著 ふくろう出版)を参照すると良い。また、読んだ文章についていくつかの質問をするが、「はい/いいえ」で答えられる質問[閉じた質問)ではなく、文で答えなければならないような質問(開いた質問)をするように心掛けたい。
◆<活動3>外国人児童の中には、なかなか友だちを誘えないという子ども多い。ここでは、招待状を書きながら、誘う表現も学ぶ。
◆<活動5>本時は、「算数・数学につながる数の言い方」の指導であるので、児童の状況によっては省略しても良い。主に、母国での学びで「分数」の概念のできている児童を対象とする。「分数」の概念ができていない児童には、概念形成からの学習が求められるので、JSLカリキュラムを参考にした、JSL算数の指導の時間が必要となる。分数は、中国語では「分母を先に言って、後に分子を言う」ので、日本の言い方と同じ。 |