こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
中学生
30時間
会話編
毎回取り入れる内容 朝の会、帰りの会などを利用し、あいさつ、暦日、天気、数字は毎回の授業で少しずつでも継続して取り入れていきましょう。
例:「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
今日の数字(カードや板書を利用して、全員で音読するなど)
トピック等 家族のこと、家族の得意なこと
目標 家族の説明ができる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 「これは私の家族です」と言いながら、Tの家族の写真を見せ、「父です」「母です」「弟です」などと説明をし、Sの興味を引く。

ファミリーツリーを使い家族の言い方を導入する

家族の言い方を書き込めるようにしたファミリーツリーのプリントを配布し、Sに家族の言い方を書き込ませ、定着を図る
Tの話を聞く



「父」「母」「祖父」「祖母」「兄」など、Tの後について言う

ファミリーツリーに家族の言い方を書き込む
<活動> Tの家族の写真をもう一度見せ、「私の家族は4人です。父と母と妹が1人います。妹は高校生です。妹はかわいいです」と言い、家族の紹介をする。Sが理解しやすいよう、板書する

「高校生」や「かわいい」の意味を知らせ、ほかに「小学生」「会社員」、「こわい」「やさしい」「きびしい」などの言い方も紹介する。ダンス、料理、パソコン、逆立ちなど、イラストを印刷したプリントを用意し、できるものに○、できないものに×をつけさせる。

「○○さんの家族は何人ですか」と、Sの家族について質問する。Sからの返答を復唱し、「○○さんの家族は5人です。お兄さんと妹さんがいます」などと板書。「私の兄」と「○○さんのお兄さん」という言い方の違いに気づかせる。さらに、「お兄さんは?」「けんかをしますか」「仲がいいですか」などと問いかけ、家族の説明を続けさせる。

T「私はパソコンができます」など、Tができるものできないものを言う。SにSや家族の得意なもの、苦手なものなどを言わせる。家族の構成上、避けるべきことがないか注意。

ワークシートを配布し、家族や自分の得意なもの、苦手なものを書き込ませたり、Sが話したことをまとめて書いてみる。(日本語に抵抗があれば、母語で作文をさせることも認知発達、母語、アイデンティティの形成に役立つ)
Tの話を聞く

板書を見て、家族の紹介のし方を知る


プリント記入後、Sの質問に答え実際の家族を説明してもらう。


「私の家族は5人です。兄と妹がいます。兄は高校生です。妹は小学生です」


「兄と時々けんかします。妹と私は仲がいいです」など





お父さんはパソコンができます。お母さんは料理ができます。

「お母さんは料理が上手です」



まとめて書く
語彙 名詞 父、母、祖父、祖母、妹、弟、姉、兄、兄弟、赤ちゃん、お兄さん、お姉さん、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、~人、小学校、小学生、中学校、中学生、高校、高校生、会社員
ダンス、料理、ゲーム、けんか、家、パソコン、まんが、ギター、ピアノ、歌、楽器、絵、買い物
動詞 います(所有) します
形容詞 やさしい、厳しい、かわいい、こわい、仲がいい/悪い、背が高い/低い 上手、下手、得意、苦手、楽しい、易しい、難しい
その他 時々
文例 表現① NのNは何人ですか? ○人です
  「○○さんの家族は何人ですか」「○人です」
表現② (私には)Nが(○人)います/いません
  (私には)妹が1人います
表現③ Nは Aです
  妹はかわいいです
表現① Nは Nが できます
  私はダンスができます
表現② NはNが上手(得意)/下手(苦手)です
  父は料理が上手です。母も料理が上手です
表現③ NとVします(共同作業の相手)
  時々、弟と勉強します
表現④ Vます+に行きます
  日曜日に父と買い物に行きます
教材 テキスト 『こどものにほんご1』8~10頁
絵カード・教具 写真、「こどものにほんご1」9頁(ファミリーツリー)
『ひろこさんのたのしいにほんご1』106頁、
『ひろこさんのたのしいにほんご2』45~47頁、49~51頁
★絵カード『家族』
備考 可能なら「父」と「お父さん」、「兄」と「お兄さん」等の呼び方の違いを教える。
Sに自分の家族の写真を持ってきてもらうと話しがしやすいだろう。 
★絵カード『私の家族・友だちの家族』

「Vます+に行きます」の文は、この段階ではまだ難しいと思われるので、無理に言わせなくてもよい
複雑な家族構成については、話題に出せるもの、出せないものを確認する(呼び寄せの子どもなど配慮)。
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