毎回取り入れる内容 |
はじめ |
授業開始の挨拶 |
おわり |
宿題の指示をする。家庭学習を習慣付けるために、毎時間宿題を出す。本時は、初回の指導なので、「名前のひらがな表記」を宿題にする。 |
トピック等 |
ぼく/わたしの名前 |
目標 |
①ひらがなに興味が持てる/自分の名前がひらがな表記でわかる ②頻度の高い漢字の意味が理解できる(教科名) |
学習内容 |
名前 ひらがな50音表 |
参考教案 |
活動内容 |
講師 |
学習者 |
<活動1> |
自己紹介シート(★JYL教材)を配り、身振りで示しながら、記入するように指示する。 |
自己紹介シートに記入する。 |
<活動2> |
【ひらがな学習の導入】 事前に、Sの漢字表記の名前の読み方(ひらがな表記、カタカナ表記)を調べておく。
自己紹介シートの、Sの漢字表記の名前の下に、ひらがな、カタカナ、ローマ字で名前を書く。黒板に、Sの名前を、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字で書き、日本では、4種類の文字表記が使われることに気付かせる。 ひらがな50音表(★JYL教材)を黒板に張り、1字1字指しながら、ゆっくり読む。 A4サイズのひらがな50音表(★JYL教材)を配り、自分の名前のひらがなを探させ、○を付けさせる。Tや友だちの名前をさがさせ、色違いのペンで○をつけさせたりすると、沢山のひらがなを集中して探すことになり、よい。
自己紹介カードを見本にして、短冊(10cm×20cm程度)に、漢字・ひらがなで、自分の名前を書かせる。 Tの名前が漢字・ひらがなで書かれた短冊を全員に見せながら、「わたしのなまえは○○です」と言う。次に、Sを一人一人、教室の前に出させて、短冊を見せながら、名前を言わせる。この短冊は次回の授業で使用する。 |
Tがひらがな50音表を読むのを、聞く。
ひらがな50音表から、自分の名前のひらがなを見つけ、○を付ける。 Tや友だちの名前のひらがなも探して、○をつける。
自己紹介シートを見本に、短冊に漢字・ひらがなで自分の名前を書く。 Tの指示に従い、教室の前に出て、短冊をみんなに見せながら、「わたしのなまえは○○です」と言う。友だちの名前の短冊もよく見て、発表を聞く。
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<活動3> |
【漢字】(教科名) Sの「好きな教科」「嫌いな教科」を黒板に、表にして書く。 Sを指名して、教科名の中国語訳を書いたカードを、板書の表の教科名の上に貼らせる。(マッチング)
日本の教科名の一覧のワークシート(★JYL教材)に簡体字(繁体字)の教科名を書かせる。
※公立学校に在籍しているSについては、在籍学級の時間割表渡し、S自身に簡体字で書きこみをさせるなどするとよい。 |
黒板に書かれた教科名の上に、簡体字の教科名カードを貼る。 多くは、字形が似ているので、問題なく貼れるが、分からないものもある。
ワークシートに、簡体字で教科名を書く。 |
語彙 |
名詞 |
なまえ、わたし、ひらがな カタカナ 漢字 ローマ字 まる |
動詞 |
書いて(書いてください) 見て(見てください) 聞いて(聞いてください) ある ない |
形容詞 |
じょうず 好き 嫌い |
その他 |
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文例 |
活動1 |
「書いてください」「できましたか」 |
活動2 |
「見てください」「聞いてください」「○を付けてください」「ある/ない」「言ってください」「じょうずですね」 |
活動3 |
「好き/嫌い」「どれですか」「同じですか」「書いてください」 |
教材 |
テキスト |
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絵カード・教具 |
★『自己紹介カード』 ひらがな50音表(黒板用) ひらがな50音表(A4サイズ) 短冊シート(生徒分) ★ワークシート『中国の漢字と日本の漢字 教科名』 ★『中国語対応・中国の漢字と日本の漢字』 |
備考 |
◆指導の始めの数時間は生徒の実態把握をする必要もある。穏やかな雰囲気で学習が進められるように配慮する。
<活動1でのチェック項目> □鉛筆や消しゴムなどの筆記用具が揃っているか。 □鉛筆で記入するか、ボールペンで記入するか。 →本国では学校で、ボールペンを日常的に使っている場合もあるので、鉛筆で書くように指示する。 □数字の表記が日本の書き方と異なっていないか。 →数字の書き方が異なっている場合は、日本の学校での書き方を教える。 □不安な様子、落ち着かない様子であれば、母語話者の支援者の補助を受けて、 指導を進めたい。
<活動2でのチェック項目> □本国で、すでにひらがなやカタカナの学習をしている場合もある。自分で自己紹介シートの名前をひらがな、カタカナで記入した場合は、この後ひらがなやカタカナのカードを使って、どの程度読めるかを調べる。 □ひらがなやカタカナが書ける場合でも、独学で学習していて、筆順や字形が間違っている場合もある。その場合は、修正をする書きの指導が必要になる。
◆<活動3>中学校で学習する教科については、★『外国人児童生徒のための就学ガイドブック』【中国語版】(文部科学省)の「1.我が国の学校教育について>●学習教科について」に中国語での説明があるので、活動に入る前に、中国語で読ませておくとよい。ここでの目的は、生徒に、日本の漢字表記で理解できるものがあるという安心感を持たせることにあるので、教科名が発音できなくともよい。(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/003.htm) 教科名や内容の指導は★JYL中学生指導計画会話編N0.5「学校の時間割」やN0.12「好きな教科」を参照するとよい。 |