こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
中学生
30時間
文字語彙編(漢字圏)
毎回取り入れる内容 はじめ 始業の挨拶
健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」
前時の宿題を提出「宿題を提出してください」
漢字カード(形容詞の漢字)を使い、反対ことばを言う。
数字の読みの復習
おわり 宿題の指示
「漢字の練習帳2年」の⑬⑭「文を書きましょう」(★JYL教材)
短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『風と太陽~イソップ物語より~』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0/クラス:入門)
トピック等 自分のこと「生まれてから今までのこと」
目標 ①漢字仮名交じりの短い文章を読んで理解できる    ②主述の整ったモデル文を基に短文を書くことができる   ③2年生の漢字が読める/書ける 
学習内容 簡単なストーリー性のある文章の読み    ひらがなに漢字を交えた短い文章の書き   漢字
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【漢字の復習テスト】
漢字の練習帳①~⑫までの復習テストをする。
★テスト時の必要なことばは、★JYL「中学生会話編」NO.47「テスト」を参照。
漢字の練習帳の復習テストをする。
<活動2> 【漢字仮名交じり文の読み】
Tは、『木村家の毎日 お正月』のCDと一緒にSにも音読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0)※CDが用意できない時は、Tと一緒に読ませる。
分からないことばがあるかをSに尋ね、説明をする。
内容に関するいくつか簡単な質問をする。(質問例は、備考欄参照)
中国のお正月の習慣や過ごし方を尋ね、日本のお正月と比較させる。




Sは『木村家の毎日 お正月』を読む。

分からないことばをTに尋ねる。
Tの質問に答える。
答えられない時は、本を確認し直す。
中国のお正月の習慣や過ごし方を日本と比較しながら話す。

<活動3> 【作文指導「自分のことノート」:1課モデル作文】(★JYL教材)
「自分のことノート」の前回読んだサユリの紹介文を読む。
内容確認の質問をする。

「あなたのことを書きます」と指示し、穴埋め作文をさせる。
※例文の網掛けと比べながら、同じパターンで言葉が入ることに注意を向けさせる。
※今回は初回なので、丁寧に指導する。
書き終わったら、Sに発表をさせる。友だちの発表を聞くときは、メモ書きをして聞くことを指導する。
モデル文を読む。
Tの質問に答える。

穴埋め作文をする。
どう書いたら分からないところは、Tに尋ねる。


書いた文を発表する。他のSの作文を聞いて、新しいことばや表現を知る。
<活動4> 【作文指導「自分のことノート」:1課作文】
穴埋め作文を参考に、自分のことを作文に書かせる。
自分なりの表現や文章が1行でも書けるように、質問をしたり、モデルになる表現を示す。
穴埋め作文を参考に、自分のことを作文に書く。
<活動5> 【漢字】】「漢字の練習帳2年」⑬⑭(基礎)(★JYL教材)
「漢字の練習」の、本時で学習する漢字を読ませる。
(歌、用具、組、考える、聞く、走る、歩く、止まる、回る、公園、家、海、池、寺、野原、門)

簡体字と字形の違う漢字については、板書をし、違う箇所をSに指摘させる。
※「(用)具、組、考える、聞く、歩く、(公)園、海、門」が簡体字と字形が違う。
「漢字の練習帳」に1回練習させ、書き順や字形についてチェックをする。間違いがあるときは、丁寧に説明をする。

「漢字の練習帳」(★JYL教材)の漢字を含む文の読み練習をさせる。

≪もっと学習≫
学習した漢字を含む短文作りをさせ、発表させる。
訓読みが覚えられたSには、プリントなど用意して音読みも指導する。

本時の漢字を読む。


簡体字との字形の違いに気付き、発表する。

漢字練習帳に漢字の書きをする。字形の違いに注意する。



学習した漢字を含む文の読みをする。


学習した漢字を含む短文を作る。
作った短文を発表する。
語彙 名詞 <活動5>歌、用具、組、公園、家、海、池、寺、野原、門
動詞 <活動5>考える、聞く、走る、歩く、止まる、回る
形容詞  
その他  
文例 活動1 「きょうは、漢字のテストをします」「よく聞いてください」「書いてください」「赤ペンを出してください」「○を付けてください」「点を書いてください」「何点ですか」「テストを集めます」
活動2 「きょうは、この本を読みます」「初めに、CDを聞きます。指で追って聞いてください」「CDと一緒に読んでください」「上手に読めましたね」「分からないことばがありますか」「先生、~が分かりません。どういう意味ですか」「12月31日のことを何と言いますか。」「1月1日のことを何と言いますか。」「お正月前にすることは何ですか。」「あなたの国では何をしますか。」「12月31日には何を食べますか。」「あなたの国では何を食べますか。」「あなたの国では、お年玉をもらいますか。」
活動3 「何ページを開いてください」「読んでください」「女の子の名前は何と言いましたか」「どこで生まれましたか」「あなたのことを書きます」「書き終わったら、発表をしましょう」「友だちの発表を聞きます」「聞くときは、どんな姿勢で聞きますか」「メモを取りましょう」「質問をしましょう」
活動4 「今度は、自分のことばで書いてみましょう」「沢山書いてください」
活動5 「見てください」「読んでください」「1,2,3・・・」「書いてください」「皆さんの国の漢字と同じですか、違いますか」「同じ」「違う」「文を作りましょう」
教材 テキスト 『木村家の毎日 お正月』★『レベル別日本語多読ライブラリー レベル0 Vol 2』 クラス:入門  語彙数:350 文字数:~400
『かんじだいすき(2)~日本語をまなぶ世界の子どものために~』 ★『かんじだいすき(2)漢字・絵カード』 (公益社団法人国際日本語普及協会 AJALT)
絵カード・教具 漢字フラッシュカード  ★『自分のことノート』  日中辞書
『漢字の練習帳(2)中国語訳付き』  
備考 ◆<活動2>ここでは、レベル別多読ライブラリーの『木村家の毎日 お正月』を指導に使っているが、同程度のレベルの別の読み物に変えても良い。まとまった文章の読みに慣れてきているので、読んだ文章についていくつかの質問をして内容確認をする。その際に「はい/いいえ」で答えられる質問[閉じた質問)ではなく、文で答えなければならないような質問(開いた質問)をするように心掛けたい。

◆<活動4>生徒が複数いる場合、それぞれが書いた作文と世界地図を大きな模造紙に貼り、出身地にポイントをし、「ぼくのこと、わたしのこと」と題して教室掲示用にまとめることも可能である。
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