こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
中学生
30時間
文字語彙編(漢字圏)
毎回取り入れる内容 はじめ 始業の挨拶
健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」
前時の宿題を提出「宿題を提出してください」
数字の読みの復習
おわり 宿題の指示
作文
「漢字の練習帳2年」の⑮⑯「文を書きましょう」(★JYL教材)
短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『どうしてねこ年がない?』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル1/クラス:初期前半)
トピック等 自分のこと「わたしのことば」
目標 ①漢字仮名交じりのストーリー性のある文章を読んで理解できる   ②主述の整ったモデル文を基に短文を書くことができる   ③2年生の漢字が読める/書ける 
学習内容 漢字仮名交じりのストーリー性のある文章の読み    ひらがなに漢字を交えた短い文章の書き   漢字
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【漢字の復習】
漢字フラッシュカードを使って、これまで学習した漢字の読みの確認をする。可能であれば、漢字の音読みも練習する。
漢字フラッシュカードで漢字の読みの復習をする。
<活動2> 【漢字仮名交じり文の読み】
Tに『風と太陽~イソップ物語より~』を黙読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0)
「どんなお話でしたか、先生に話してください」とストーリーを話させる。
Sが話ができない時は、内容についてのいくつかの質問をして答えさせる。

『風と太陽~イソップ物語より~』の会話の部分を抜いたプリントを用意し、会話部分をSに考えさせて、読ませる。

Sは『風と太陽~イソップ物語より~』を音読する。

自分でストーリーを説明する。
できるだけ、単語ではなく文章で答える。

『風と太陽~イソップ物語より~』の内容を理解し、会話の部分を自分のことばで言う。

<活動3> 前時の宿題で書いてきた作文を読ませる。
発表後集め、表記の間違いについては必ず、添削をする。
宿題の作文を発表する。
宿題を提出する。
<活動3> 【作文指導「自分のことノート」:2課の材料集め】(★JYL教材)
本時のテーマは、(2課「わたしのことば」である。初めに作文の材料集めをするために、テキストの中国語でできることのアンケートに答えさせる。中国語でできることは、このアンケートの項目以外にもたくさんあるだろうから、できるだけ沢山答えさせる。
Sが自分自身のことを安心して沢山答えられるような雰囲気作りに配慮する。
※アンケートの項目の意味が分からない時は辞書をひいてもよい、と声をかける。

アンケートを読む。
内容を理解し、中国語でできることをチェックする。
S同士で質問したり、発表したりする。









<活動4> 【作文指導「自分のことノート」:2課モデル文の読み・パターン作文】
「自分のことノート」(2課「わたしのことば」)の「読む書く」のモデル文をSに読ませる。内容に関するいくつかの質問をする。

「あなたのことを書きます」と指示し、穴埋め作文をさせる。
※例文の網掛けと比べながら、同じパターンで言葉が入ることに注意を向けさせる。
作文の続きを書いてくることを宿題にする。
モデル文のを読み、内容を理解する。
Tの質問に答える。

モデル文を参考に作文を書く。
<活動5> 【漢字】】「漢字の練習帳2年」⑮⑯(基礎)(★JYL教材)
「漢字の練習」の、本時で学習する漢字を読ませる。
(谷、戸、岩、道、店、場、番、売る、買う、方、東、西、南、北、地)   

簡体字と字形の違う漢字については、板書をし、違う箇所をSに指摘させる。
※「戸、場、売る、買う、東」が簡体字と字形が違う。
「漢字の練習帳」に1回練習させ、書き順や字形についてチェックをする。間違いがあるときは、丁寧に説明をする。

「漢字の練習帳」(★JYL教材)の漢字を含む文の読み練習をさせる。

≪もっと学習≫
学習した漢字を含む短文作りをさせ、発表させる。
訓読みが覚えられたSには、プリントなど用意して音読みも指導する。
本時の漢字を読む。


簡体字との字形の違いに気付き、発表する。

漢字練習帳に漢字の書きをする。字形の違いに注意する。



学習した漢字を含む文の読みをする。


学習した漢字を含む短文を作る。
作った短文を発表する。
語彙 名詞 <活動3>ことば   <活動5>谷、戸、岩、道、店、広場、とう番、山の方、東、西、南、北、地図
動詞 <活動3>できる   <活動5>売る、買う
形容詞  
その他  
文例 活動1 「読んでください」
活動2 「きょうは、この本を読みます」「何の話だと思いますか」「声に出さないで、心の中で読みます」「黙読と言います」
「どんな話でしたか」「先生に話してください」「たくさん/上手に/分かりやすく、話せましたね」「他に覚えていることがありますか」
「さいごに、プリントを読みます」「会話の所が書いてありません。書いてないところは、~が考えて読んでください」
活動3 「作文を書いてきましたか」「読んでください」「読むときは、どんな姿勢で読みますか」「声の大きさはどうですか」「読む速さはどうですか」
活動4 「きょうは、中国語でできることのアンケートをします」「できることに○をつけましょう」「すごいですね」「他にもできることがたくさんありますね。発表をしてください」
活動5 「見てください」「読んでください」「1,2,3・・・」「書いてください」「皆さんの国の漢字と同じですか、違いますか」「同じ」「違う」「文を作りましょう」
教材 テキスト 『風と太陽~イソップ物語より~』★『レベル別日本語多読ライブラリー レベル0 Vol 2』 クラス:入門  語彙数:350 文字数:~400
『かんじだいすき(2)~日本語をまなぶ世界の子どものために~』 ★『かんじだいすき(2)漢字・絵カード』 (公益社団法人国際日本語普及協会 AJALT)
絵カード・教具 漢字フラッシュカード  ★『自分のことノート』  日中辞書
『漢字の練習帳(2)中国語訳付き』  
備考 ◆<活動2>これ以前の活動では、日本語のリズムに慣れ、単語のまとまりとして文を読むことに重点があり、「音読」をさせていたが、流暢に読めるようになれば「黙読」にして、より長い文章の内容を理解させる練習をさせたい。内容理解の確認の仕方を、ここでは会話の部分を抜いたプリントを用意し、そこに生徒自身にことば(キーワード)を当てはめさせる方法で行っている。★『読書へのアニマシオン 75の作戦』(M・M・サルト 柏書房)には、様々な読書活動が紹介されているので、参考にされたい。

◆<活動3>ここでは、自分の作文を皆の前で発表をさせる。姿勢、声の大きさ、読む速さ、態度など、人前での発表の仕方を教える。また、聞いている生徒にも、聞き方の態度やメモの取り方などを教えるとよい。
ページ上部へ