こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生低学年
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ おはようございます」「「日本語の勉強を始めます」「元気ですか」「あいうえおの歌を歌います」
時間があれば、これまでに習った文字や言葉の読みを復習する。
おわり 終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける(曜日ごとに色を統一。月曜は黄色、火曜は赤など)。感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 うちにあるもの
目標 カタカナを1文字ずつ書く「ア行」 / カタカナに親しむ / うちにあるものが言える
学習内容 音と文字のマッチングをする  うちにあるものを言う  ア行
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 絵カードを示して「テレビ」と言い、黒板に貼る。絵の下に「テレビ」と書く。「カメラ」「ベッド」「ビデオ」「パソコン」「テーブル」も同様に導入する

「テレビ」「教室にテレビがあります」と言いながら、テレビに触る。「ビデオ」「テーブル」「パソコン」も同様。「教室にベッドがあり…」「ベッドがありません」。10課「持ち物」で「ある・ない」が導入されているので、勘のいい子は「ありません」=「ない」と気づく。無理に示さなくていい。
「テレビ」「カメラ」「ベッド」「ビデオ」「パソコン」「テーブル」


「テレビ」「あります」
「ビデオ」「あります」
「ベッドがありません!」
<活動2> 「部屋の中にテーブルがあります」「テーブルの上にパソコンとコップがあります」「テーブルの下にカメラがあります」など、絵や室内を見て、Sと一緒に表現する。「~の上に」「~の下に」が母語の影響で「上の~」「下の~」となることがあるので注意する。

表現できたら、画用紙を配り、Tの指示通りに絵を完成させる。
絵や室内を見て「部屋の中にテーブルがあります」「テーブルの上にパソコンがあります。テーブルの下にカメラがあります」など、Tと一緒に表現する。


Tの指示通りに絵を完成する。
<活動3> 「今日は「アイウエオ」を書きます」と言い、FCを示して、「言ってください。「ア」「イ」…と読む。

「見てください。ア」と言いながら書き、まず字形に着目させる。もう一度書きながら、「いち。に」と言い、書き順に気づかせる。「はい、手を出してください」と、一緒に何回か空書きする。

「では、ノートに書いて下さい」と言い、なぞり書き、鉛筆書きさせる。「イ」~「オ」も同様にする。
「ア」「イ」…


「ア」…を空書きする。
鉛筆書きする。
<活動4> ひらがな「あ」行とカタカナ「ア」行を渡してペアを作らせる。
「「あ」はどれですか」
「それとどれですか」
「そうですね。これとこれ。では、「い」は?」
*ひらがなと一致させることで復習も兼ねる。
「これ」
「これ」
「これ」
<活動5> 「アイウエオのパズルをします」(50ピースのパズルを渡す)「速くできるかな。はい、始め」と言い、タイムを計る。既習の文字以外はピースを予め埋めておく。 「アイウエオ」のパズルをする。
語彙 名詞 テレビ カメラ ビデオ テーブル コップ ベッド ソファ パソコン 上 下 右 左 中
動詞  
形容詞  
その他  
文例 活動1 「教室にテレビがあります。教室にビデオがあります。教室にベッドがあり~」 ベッドがありません
活動2 「テーブルの上にカメラがあります。テーブルの下にカメラがあります」
活動3 今日は「アイウエオ」を書きます 「言ってください。ア」 「見てください。ア」 「いち。に。はい、手を出してください」 「では、ノートに書いて下さい」
活動4 「あ」はどれですか それとどれですか 「そうですね。これとこれ。では、「い」は?」
活動5 「アイウエオ」のパズルをします 「速くできるかな。はい、始め」
教材 テキスト  
絵カード・教具 ひらがな・カタカナ50音表両方  ひらがな・カタカナフラッシュカード  漢字練習ノート カタカナパズル(アポロ社) ★『生活道具カード』(くもん出版)  画用紙
備考 書く練習が始まるが、毎回読む練習も常に行う。漢字の筆順指導の基礎となるので、筆順に気をつけて指導すること。
文字を覚えることに時間がかかる児童には、★JYL動画文字・カタカナ「ひらがなとのマッチングゲーム」『ひらがなとのマッチングゲーム』を参考にするとよい。始めのうち分からなくても、形で合わせられるため、達成感が味わえる。
ページ上部へ