こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 朝の会、帰りの会などを利用し、あいさつ、暦日、天気、数字は毎回の授業で少しずつでも継続して取り入れていきましょう。(あいさつ、カレンダーの歌)
例:「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
今日の言葉(前日の言葉プラス)「ありがとう」「ごめんなさい」(絵カードを見て、全員で挨拶の言葉を言う)
トピック等 トイレ
目標 許可を求めたり、希望を伝えたりするための表現を知る
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 「トイレ」と言いながら、トイレの絵を黒板に貼り、Sにも言わせる。

(a)授業中に黙ってトイレに行こうとしている生徒の絵、(b)トイレに行きたくて手を上げている生徒の絵を黒板に貼り、Sの反応を見る。

(a)の絵を指して「だめです」と言い、(b)の絵を指して「いいです」と言う。(b)の生徒の吹き出しを指さし、「トイレに行ってもいいですか」と言い、Sに復唱させる。教師の絵に吹き出しを付け加え、「いいですよ」と記入、許可を求める言い方に気づかせる
「トイレ」と復唱

黒板に貼られた2枚の絵を見て考える


授業中、許可を得ずにトイレに行ってはいけないことに気づく。
「トイレに行ってもいいですか」と復唱。
トイレに行きたいときの許可の求め方を知る
<活動> 黒板に貼ったトイレの絵を指しながら、「トイレに行きます」と言い、Sにもリピートさせる。

「9:30~10:15 べんきょう(母語訳)
10:15~10:30 やすみじかん(母語訳)」と板書
「勉強の時間、トイレはだめです。休み時はいいです。休み時間にトイレに行きます」と言い、Sにもリピートさせる

Sを連れてトイレに行き、「ノックします」「トイレに入ります」「トイレットペーパーでふきます」「水を流します」「手を洗います」と言いながらやって見せる。2回目はSにも一緒に動作をしながら言うよう促す。

教室に戻り、上記の動作のジェスチャーゲームをする。
(a)動作の言葉を黒板に貼る、(b)読みながら動作をする、(c)Tのジェスチャーを当てる、(d)交代でジェスチャーをする
Tの後について「トイレに行きます」と言う。


「勉強、休み時間」という言葉を知る
Tの後について、「勉強」「休み時間」とリピートする

「休み時間にトイレに行きます」とリピート

Tの話を聞く
「ノックします」「トイレに入ります」「トイレットペーパーでふきます」「水を流します」「手を洗います」と、Tといっしょに動作をしながら言う。

動作の言葉を読みながら動作をする。Tのジェスチャーを当てる。
交代でジェスチャーをする
語彙 名詞 トイレ 勉強 休み時間 トイレットペーパー 水 
動詞 行きます ノックします 入ります ふきます 流します 洗います
形容詞  
その他 後で
文例 表現① ~てもいいですか
   トイレに行ってもいいですか
表現② ~(時間)に Nに 行きます
   休み時間にトイレに行きます
表現③ Nを Vます
   水を流します
   手を洗います
教材 テキスト 『にほんごをまなぼう』 21,22ページ
『こどものにほんご1』 127~132ページ
『日本語学級1』 2~5,20,21,30~33,52.53ページ
絵カード・教具 ★絵カード『動詞』 トイレや家などの場所を表す写真や絵 授業中にトイレに行きたがっている生徒の絵(『日本語学級1』p.5) ★ワークシート『したいこと』
備考 「~ても いいですか」の文は、「~てください」と同様、この段階では分析的に教えるのはやめたい。ただ、「~てもいいですか」は自分の欲求を相手に伝える機能を持つことから、言いたいときに言えるよう、まるごと覚えさせ、練習する。難しければ、「~たいです」の言い方で代用させ、無理に教えないようにする。
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