こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 朝の会、帰りの会などを利用し、あいさつ、暦日、天気、数字は毎回の授業で少しずつでも継続して取り入れていきましょう。(季節の歌)
例:「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
今日の言葉「始めます」「終わります」「配ります」「渡します」(絵カードを見て、全員で言う)
トピック等 貸し借り
目標 友だちに頼みごとをするときの言い方を知る
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> <はさみがなくて当惑するという体験をさせる>
色紙を用意し、Sの前で三角や長四角、丸い形をつくる。「これは色紙です。山を作ります。開いて、線の上をはさみで切ります。三角ができました」「今度は半分に折って本を作ります。ほら、本ができました。もう一度折ります。開いて線の上を切ると長四角ができました」「色紙を裏にします。缶のふたを使って丸を描いて線の上を切ると、丸ができました」

「いろいろな形ができました」と言いながら画用紙の上に並べ、ちょうちょや車、人間などの形をつくる
「みなさんもやってみましょう」と言いながら色紙を1枚ずつ配り、山を折らせ、Sの様子を見る。
Tの話を聞く





自分もTのようにやってみたいという気持ちになる



色紙を受け取り、山を折るが、はさみがなくて当惑する
<活動> 「はさみがありますか」と尋ねSの返事を待つ

「はさみがないとき、どうしますか」と問いかけて、「かしてください」と言えばいいことを知らせ、練習させる

Sが「かしてください」と言えたらはさみを貸す。全員三角ができたら、長四角を作らせる。早く長四角ができたSに缶のふたで丸を作らせる。缶のふたは一つ用意するだけにとどめ、S同士で「貸して」と言わなければならない状況を作る。S同士の場合は「貸して」だけでいいことを知らせ、実際に貸し借りをさせる。「いいよ」「ちょっと待ってて」などの返事もそれぞれの場面で言うようにしむける

画用紙を配布し、作った形を並べて見るよう指示、並べ終わったSから順にのりで貼らせる。のりも同様に人数より少なめに用意し、貸し借りしなければならない状況を作る
「ない」「ありません」

「…?」
「かしてください」


はさみで線の上を切り、三角を作る
長四角を作る
缶のふたを使って丸を描き、はさみで切り取る
S1「かして」 
S2「いいよ。どうぞ」「ちょっと待ってて」




丸、三角、四角を並べて遊ぶ
のりで画用紙に貼り、最後に名前を書く
語彙 名詞  
動詞 借ります
形容詞  
その他 どうぞ
文例 表現① Vたとき、~
   消しゴムを忘れたとき、どうしますか
表現② Vて
   ○○さん、消しゴム貸して
   ○○さん、鉛筆貸して
表現③ うん、いいよ
   うん、いいよ。どうぞ
教材 テキスト  
絵カード・教具 色紙 はさみ のり 画用紙
備考 「Sが黙って他のSの物を使ったとき」など機会をとらえて指導すれば、あえてこのトピックを取り上げる必要はないだろう。
「~たとき、…」の言い方は、言えるようにする必要はない。聞いて分かればよしとする。
♣低学年の指導計画例No.19と同様の内容です。
ページ上部へ