こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます」「にほんごのべんきょうをはじめます」「あいうえおの歌を歌います」
天気のPCを示して、「今日の天気は何ですか」 曜日のFCを示して、「今日は何曜日ですか」
おわり 今日の活動を振り返る。教師の真似をして少しずつ友だちや活動にコメントを言う練習をする。今日の日付をカレンダーで確認し、あいさつをする。終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける。曜日ごとに色を統一。月曜は黄色、火曜は赤など)。感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 私たちの体
目標 体の部位の言い方や不調の伝え方がわかる 
学習内容 体の部位の名前  不調の伝え方  ひらがな清音の文字と語の読み  簡単なひらがなの書き(く、し、て、こ、り)
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【トピック:私たちの体】
左手に包帯をして登場する。Sの反応に応えるように、「手が痛いです」と言って顔をしかめる。

「てが いたいです」と板書。体のイラスト★の拡大版を黒板に貼り、文字カード「て」を「て」のところに貼る。Sにリピートさせる。
「あたま」「かお」「おなか」「せなか」「こし」「おしり」「あし」も発音しながら、その部位のいちばん近いところに貼る。
Tが手に包帯をしていることに気づく。



Tの後について「て」と言う。
同様に「あたま」「かお」「おなか」「せなか」等もリピートする。
<活動2> 【言う練習】
頭を触りながら、「あたま」「言ってください。頭」。顔を触りながら、「顔」。手と腕を触りながら「手」。足全体を触りながら、「足」と言い、Sにもリピートさせる。

触りながら繰り返し言わせ、定着してきたら、次の単語「おなか」「せなか」「こし」「お尻」の4語だけで、触りながら繰り返し言わせる。次に、「目」「耳」「鼻」「口」の4語だけで繰り返し言わせる。

「触ってください。目」と言い、Sに目を触るようにジェスチャーで促す。Sが触った直後にTも自分のを触る。時差を少し設けるが、不安そうなら、Sに動きでヒントを与えながら、やや先に触る。慣れてきたら後に触る。できるようになったら、違うところを触る。上手な子には、言う役割をさせてもいい。発話ができて、より定着する。
Tが触っている場所の名称を言う。「:頭」「顔」「手」「足」



触りながら「おなか、せなか、こし、おしり」と言う。
触りながら「め、みみ、はな、くち」と言う。


Tの指示を聞いて目を触る。


Tの指示をよく聞き、指示の場所を触る。
役割を交代して遊ぶ。
<活動3> 【読む練習】
文字カードを机の上にバラバラに並べ、頭を触って「あたま」と言い、文字カードを取るよう、ジェスチャーで指示する。音と意味(部位)と文字の一致を図る。
Tの発音をよく聞いて文字カードを取る。
<活動4> 【言う練習】
絵カードをを見せながら、「お腹が痛いです」「頭が痛いです」「のどが痛いです」の導入。次に、Sの足や手に大きなガーゼや絆創膏を貼って、「足が痛いです」「手が痛いです」と言わせる。

さらに、絵カード「かゆいです」「苦しいです」「気持ちが悪いです」「元気です」を示し、Tの後についてリピートさせる。

絵カードを見ながらTの後について、「~が痛いです」とリピートする


「かゆいです」
「くるしい」「きもちがわるい」「げんきです」を言う。

<活動5> 【ゲーム:すごろく】
すごろくゲームのシート★を用意。サイコロを振って、コマが止まったところに、「おなかが痛い」「かゆい」などの絵があったら、言わなければならない。ゴールに着いたら「元気です!」と言わせる。うまく言えないときは助言助力する。
すごろくゲームをする。
語彙 名詞 あたま かお て あし おなか せなか こし おしり め みみ はな くち
動詞  
形容詞 いたい かゆい くるしい きもちがわるい げんき(な)
その他  
文例 活動1 「手が痛いです」「て。言ってください。て」
活動2 「あたま」「言ってください。あたま」「あたま、かお、て、あし」「かお、て、あたま、あし」「触ってください。目」「あれ?先生は違います。よく聞いてください」
活動3 「先生が言います。カードを取ってください」「S1さん、早いですね」
活動4 「見てください。お腹が痛いです」「頭が痛いです」「言ってください。どこが痛いですか?」
活動5 「すごろくをしましょう」「これはサイコロです」「(ジェスチャーをしながら)サイコロを振ってください」「2ですね。2進みましょう」「これは何ですか」「そうですか。手と足が痛いですか」「S1さん、ゴールです。元気です。言ってください」
教材 テキスト  
絵カード・教具 ★体のイラスト  ★体調を示した絵カード  ★『体の不調すごろく』
備考 体調については、以後毎回聞くので、ここでは、からだの部位と痛い、かゆいが定着すればいい。
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