こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます(こんにちは)」と挨拶をした後、50音表を見ながら、桃太郎の節で「あいうえおの歌」を歌う
持ち物の名称を書いたFCを示して、文字を読ませる。読んだら、裏面の絵を見せ意味を確認する。
おわり 今日の活動を振り返る。教師の真似をして少しずつ友だちや活動にコメントを言う練習をする。今日の日付をカレンダーで確認し、あいさつをする。終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける。感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 食べ物
目標 食べ物の名前が言える / 比較ができる1 / ひらがなを1文字ずつ書く練習「た行」
学習内容 食べ物の名前  大小、多少  2項の比較  書く練習「た行」
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【前時の復習】
ひらがな一文字パズル(さ行)をする。一文字を3つまたは2つに切ったものを用意し、組み合わせて文字を完成させる。出来上がった文字を読ませる。
「さしすせそ」のパズルを完成し、完成した文字を読む。
<活動2> 【トピック:食べ物】
おにぎりの絵カードを黒板に貼り、「何ですか」と尋ねる。「これはおにぎりです」「私は昼におにぎりを食べます」と言い、興味を持たせる。「きのう、お寿司を食べました」と言って寿司のPCを貼り、「あした、焼きそばを食べます」と言って焼きそばのPCを貼る。

それぞれの絵カードをポイントしながら「どれを食べますか」と尋ねる。Sの反応を見て、絵の下に名前を板書し、もう一度「どれを食べますか」と尋ねる。Sを指名して言わせる。

「うどん」「ご飯」「みそ汁」「肉」「魚」などのイラストを示し、Tの後について発音させ、イラストの下に文字を書く。
Tの話を聞き、いろいろな食べ物に興味を持つ。



何と答えていいか分からず、戸惑う。
「お寿司をたべます」と言う。


Tの後について発音する。
<活動3> S1を前に呼び、「おにぎりを食べましょう」と言って、小さいおにぎりの絵を「どうぞ」と言って渡し、自分は大きい方を持つ。Sの反応を見て、「S1さんおおにぎりは小さいです」「先生のおにぎりは大きいです」という言い方を教え、板書する。

大きさが同じくらいのおにぎりをS2に渡し、「S2さんのおにぎりと先生のおにぎりと、どちらが大きいですか」と尋ねる。二つを重ねて比べ、「S2さんのおにぎりの方が大きいです」と言う。

「お寿司が好きですか」と尋ね、寿司が好きなSを前に呼ぶ。「S3さん、どうぞ」と言って数の少ない寿司の絵を渡し、自分は数の多い寿司の絵を持つ。Tの寿司の方が多いことに気づいたSをほめ、「多い」「少ない」の語彙を導入する。
Tのおにぎりのほうが大きいことに気が付く。
Tの後についてリピートする。


TのおにぎりとS2のおにぎりの大きさを比べる。
「S2さんのおにぎりのほうが大きいです」と言う。


「はい、好きです」
Tの後について「先生のお寿司の方が多いです」と言う。
<活動4> 【書く練習】
ワークシート★を配布し、文を読んで空欄に適切な文字を入れさせる。書けたら、指名して、1文ずつ読ませる。
「おおきい」「おおい」(既習)と書き入れる。
<活動5> 【書く練習】
ワークシート★を示し、「今から「たちつてと」を書きます」と言い、FCを一枚ずつ示して読ませる。

「「た」を書きます。た」と言いながら書いて、まず字形に着目させる。次は、「いち。横止めて。に、たてちょっと斜め左でとめます。さん、横止めて。よん、横止めます」と言い、終筆、筆順を理解させる。

机の上に指で書いて練習させてから、ワークシートに書かせる。「まず、なぞってください。次に、鉛筆で書いてください」と言う。「ち」~「と」も同様に教える。
Tの示す文字カードを読む。


Tが「た」を書くのを見て、書き方を理解する。



ノートになぞり書き、鉛筆書きする。
語彙 名詞 やきそば おにぎり うどん 寿司 目玉焼き 味噌汁 ご飯 魚 肉 どちら
動詞  
形容詞 大きい 小さい 多い 少ない
その他  
文例 活動1 「これは何ですか。読んでください」「パズルをします。さしすせそを作ってください」
活動2 「これは何ですか」「これはおにぎりです」「私は昼におにぎりを食べます」「きのう、お寿司を食べました」「あした、焼きそばを食べます」「どれを食べますか」「うどん、言ってください」
活動3 「S1さん、前に来てください」「おにぎりを食べましょう。はい、どうぞ」「S1さんのおにぎりは小さいです」「先生のおにぎりは大きいです」「S2さんのおにぎりと先生のおにぎりとどちらが大きいですか」「S2さんのおにぎりのほうが大きいです」「お寿司が好きですか」「S3さん、どうぞ」「S3さんのお寿司は少ないですね」
活動4 「(ワークシートを渡し)ここは何ですか」「よく考えて、書いてください」「S2さん、読んでください」
活動5 「今から、「たちつてと」を書きます」「読んでください」「「た」を書きます。見てください」「いち。横止めて。に、たてちょっと斜め左でとめます。さん、横止めて、横止めます」「机の上に指で書いてください」「今度は、この紙に書きましょう」
教材 テキスト  
絵カード・教具 『ひらがな一文字パズル』(さ行)  ひらがな50音表  ひらがなフラッシュカード  カレンダー  ★絵カード『天気』  曜日カード ★絵カード『食べ物(ひらがな)』  ★『たべものカード』(くもん出版) ★ワークシート『食べ物』
備考 ・PCを示すときは、見せるテンポを変える、一部だけ見せる、一瞬だけ見せるなど、カードの示し方を工夫すると楽しくできる。
・すべてを「大きい」「小さい」で済ませがちなので、「多い」「少ない」を丁寧に入れる。比較対象は2つまで。量の比較では、数えなくても、直感で分かるように明らかに差がある絵を用意する。
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