こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます(こんにちは)」と挨拶をした後、カタカナの50音表を見ながら、桃太郎の節で「あいうえおの歌」を歌う。
いろいろな国の名前を読む。「アメリカ」「イギリス」「カナダ」「スイス」「ドイツ」「ブラジル」「ペルー」「ポルトガル」「メキシコ」「ロシア」… ※世界地図を黒板に貼っておき、読んだ後、位置を示す。
おわり 終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける(曜日ごとに色を統一。月曜は黄色、火曜は赤など)。感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 動物3
目標 動物の名前が読める / 長音を含む語が読める / 「カ、ガ行」の書き方を知る
学習内容 動物の名前  長音を含む語の読み  カ行、ガ行の書き
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【トピック:「動物」の導入】
近隣の地図を黒板に貼り、「きのう、豊橋市の動物園へ行きました」と言い、豊橋市の近くに動物園の写真を貼る。
「どうぶつえん」と書かれたカードを貼り、Sに読ませた後、ライオン、キリン、ゾウなどのイラストを黒板に貼る。
Tの話を聞く

「どうぶつえん」と読む
「ゾウ!」「××(母語でつぶやく)」
<活動2> 【読む練習】
動物FCを一枚ずつ示して、Sと一緒に文字を読み、イラストの下に貼る。文字と音、意味を一致させていく。

長音を含む語「チーター」「カンガルー」の「ー」の役割を教える。縦書きと横書きのときの「ー」の向きの違いも知らせるようにする。
Tの示すFCの文字を読む。


「チーター」「カンガルー」の読み方を知る。
<活動3> 【読みの発展的活動】
パンダのイラストを見せ、「私は動物園でパンダを見たことがありません。S1さんは?S2さんは?私はパンダを見たいです。豊橋動物園にパンダはいません。浜松動物園にパンダがいますか」と言い、浜松動物園の地図を配布し、パンダをチェックさせる。

「そうですか。残念。では、どんな動物がいますか。S1さん、一つ言ってください」「はい、ありがとう」「では、S2さん」…
「はい、あります」
「いいえ、ありません」
浜松動物園の地図を見て、パンダがいるかどうか探す。
「先生、パンダはいません」


「カンガルーがいます」
「ペンギンがいます」
<活動4> 【カ行、ガ行の書き練習】
「今日は「カキクケコ」と「ガギグゲゴ」を書きます」と言い、FCを示して読ませる。

「見てください。「カ」を書きます」と言いながら書き、まず字形に着目させる。もう一度書きながら、「いち、横長曲がって斜めにはねます。に、少し斜めにのばします」と言い、終筆、書き順を知らせる。
指で机の上に書いて練習させた後、ワークシートに書かせる。
「キ」~「ゴ」も同様に練習させる。
「カ」「キ」



Tが「カ」を書くのを見て、書き方を知る。


指で机の上に書いてから、ワークシートに書く。
<活動5> 【読む練習:パズル】
「アイウエオのパズルをします」(50ピースのパズルを渡す)「速くできるかな。はい、はじめ」(タイムを測る)
*既習の文字以外はピースを予め埋めておく。
「アイウエオ」のパズルを完成する。
語彙 名詞 パンダ ライオン ペンギン ゴリラ チーター カンガルー キリン ぞう どうぶつ どうぶつえん ちず
動詞 います
形容詞  
その他 ~たことがあります
文例 活動1 「きのう、豊橋市の動物園へ行きました」「(FC「どうぶつえん」を貼り)S1さん、読んでください」「上手に読めました」
活動2 「これは何ですか。読んでください」「そうです。「ライオン」です」「ライオンはどれですか」「そうですね。これです」
活動3 「私は動物園でパンダを見たことがありません。S1さんは?S2さんは?私はパンダを見たいです。豊橋動物園にパンダはいません。浜松動物園にパンダがいますか」「そうですか。残念。では、どんな動物がいますか。S1さん、一つ言ってください」「はい、ありがとう」「では、S2さん」
活動4 「今日は「カキクケコ」と「ガギグゲゴ」を書きます」「「見てください。「カ」を書きます」 「いち、横長曲がって斜めにはねます。に、少し斜めにのばします」 「指で机の上に書いてください」「はい、上手に書けました。今度は、この紙に書いてください」
活動5 「アイウエオ」のパズルをします 「速くできるかな。はい、はじめ」
教材 テキスト  
絵カード・教具 ★絵カード『動物』  ★絵カード『動物2』  文字カード  動物園の地図  近隣の地図  ★ワークシート『文字練習(単語を書く練習ひらがな「動物」)』
備考 動物は「猿」や「象」など、漢字のあるものでもカタカナで書かれることが多いが、この時点では詳しく触れないでおく。
絵本『クイズ どうぶつの手と足』(福音館書店)を使って「これはどの動物の手かな?」などとクイズをし、動物名を読ませても楽しい。時間があれば、哺乳類と鳥類の区別を知らせたい(赤ちゃんを産みます。卵を産みます)。
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