こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生中学年
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます(こんにちは)」と挨拶をした後、①自然を表す漢字を読む「山」「川」「田」「木」「月」「日」「林」「森」「雨」※読んだ後で裏側の絵を見せ、意味を確認させる
おわり 終わる前に、カレンダーの今日の日付に印をつけるか、出席カードにスタンプ・シール・サインをつける(曜日ごとに色を統一。月曜は黄色、火曜は赤など)。感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 買い物
目標 金額の書き表し方を知り、読んだり書いたりできる / 漢字の書き方を知る
学習内容 金額表記  金額の読みと書き  書き順と終筆
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【トピック:買い物】
「私はパソコンを買いたいです。きのうお店に行きました。「三万円」でした。高かったですから、買いませんでした」「「三万円」。分かりますか。書いてください」と言い、数字を書かせる。

黒板に「三万円」と言いながら漢字で板書し、「三万円は漢字でこう書きます。これは「三」です」と言い、数字FCを「三」の上に貼る。残りの算用数字を黒板に貼り、漢数字のFCを示して、順にマッチングさせていく。


「三万円」を数字で黒板に書く。「3000円」「30000円!」など


数字FCと漢数字のFCをマッチングさせる
読みの確認をする
<活動2> 【読む練習」
千円札の漢字の面を見せて「この漢字を読んでください」と言い、Sに読ませる。「そうです。これは「せん」、これは「えん」です。「では、これは?」と言い、百円玉を見せて読ませる。

「これは千円札。これは百円玉」「「玉」はこう書きます」と言い、黒板に書いて見せる。算数の文章題で「十円玉」のように「玉」を使うので、ここで教えておきたい。

文字カード「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、万、円、玉」を示し、読みの確認をする。

「千」と読む。
「百円」と読む。


「玉」の意味と書き方を知る。



Tの示す文字カードを読む。
<活動3> 【ゲーム:合わせカルタ】
漢数字と算用数字のカードを机の上にバラバラに置き、マッチングさせ、マッチングができたら読ませる。神経衰弱をしてもいい。

「漢数字」と「算用数字」をマッチングさせる。マッチングができたら読む。
<活動4> 【漢字を書く練習】
FC「一」「二」「三」を黒板に貼る。「一」の漢字を「横長止める」と言いながら書き、Sにも机の上に指で書かせる。続けて、「二」「三」も同様に練習する。

ノートになぞりがきを2回、十字のマスに2回書かせる。
「四」~「玉」も同様に練習させる。

漢数字の「一、二、三」の書き方を知る。



ノートに書く。
「四」~「玉」も同様に練習する。
<活動5> 【買い物ごっこ】
Sに「一万円」と書いた名刺大の紙を9枚、「千円」と書いた紙を10枚渡し、いくらあるか確認させる。

テレビやパソコン、自転車など金額の高い製品の絵カードを机の上に並べ、買い物ごっこをする。遊びの中で、助数詞「台」を覚えさせる。

Tと買い物ごっこをする。
語彙 名詞 一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、円、玉 / 台
動詞  
形容詞  
その他  
文例 活動1 「私はパソコンを買いたいです。きのうお店に行きました。「三万円」でした。高かったですから、家へ帰りました」「「三万円」。分かりますか。数字を書いてください」「S1さん、よく分かりましたね」 「(漢数字FCを見せて)これは何ですか。S3さん、数字の下に貼ってください」「はい、よくできました。では読んでください」 
活動2 「この漢字を読んでください」と言い、Sに読ませる。「そうです。これは「せん」、これは「えん」です。「では、これは?」
活動3 「カルタ取りをしましょう」「先生が読みますから、漢字を探してください。探したら、ここにある数字と合わせてください。間違えてしまったら、カードを元の所に戻してください」
活動4 「これは?」「そうです。「いち」「に」「さん」ですね」「では、先生が書きますから見てください」「横長止める」「止めてください」「では、指で机の上に書いてください」「S2さん、しっかり止めることができました。いいですね」
活動5 「皆さんはお金を持っていますね。いくら持っていますか」「ここはお店です。先生のお店です。いらっしゃいませ」「自転車はいかがですか。一台二万円です」(はじめは、Tが率先して発話する)」
教材 テキスト  
絵カード・教具 漢数字と算用数字のカード  お金  高額商品(パソコン、テレビなどの絵カード) 漢字練習ノート
備考 はじめは読みの練習から入る。書く練習は/の前の漢字までとする。
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