こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです」
挨拶の絵カードを見ながら全員で言う。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」「ごめんなさい」
トピック等 教室の言葉
目標 教室内での指示の言葉を知り、行動することができる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 「起立」「礼」「着席」「始めます」

「教科書を出してください」と言い、身振りでSに教科書を出すよう促す。「教科書」と言い、教科書を示す。もう一度言い、Sにも言わせる。「教科書を出してください」と言いながら板書し、SにTの発話の意味を理解させる

「鉛筆と消しゴム」と言い、教師の持っているものに注目させる。「鉛筆」を持って「鉛筆」と言い、Sにもリピートさせる。「消しゴム」も同様に練習。鉛筆と消しゴムを持って、「鉛筆と消しゴム」と言い、Sにもリピートさせる。鉛筆と消しゴムのイラストを貼り、「えんぴつ」「けしゴム」と板書して意味を知らせ、「鉛筆と消しゴムを出してください」と言う
「起立」「礼」「着席」の動作をする

教師の言葉を聞いたり、動作を見たりする
「教科書」とリピート
教科書を出す。意味を理解する


教師の持っているものを見る
「鉛筆」とリピート
「消しゴム」とリピート
「鉛筆と消しゴム」とリピート

鉛筆と消しゴムを出す
<活動>  ワークシートを渡し、「名前を書いてください」と言う。「私の名前は山本です。名前を言ってください」と手の平を上にしてS1の方へ差し出し、名前を言うように促す。S1が名前を言ったら、「書いてください」とジェスチャーを交えて指示する。指示した言葉「書いてください」を板書する

これまでの板書を見るよう指示し、「てください」のところに下線を引き、注目させる。

「出す」「書く」「言う」「立つ」「座る」「読む」「開く」の動詞の絵カードを貼り、それぞれ「~てください」の形で発音して聞かせた後、Sにもリピートさせる

教師の指示を聞いて行動に移すことができるように練習させる。「まだです」「もう一度」「きれいに」「大きい声で」なども、織り込みながら指示をする
「名前?」
「名前」の意味を知る
自分の名前をワークシートに書く(それぞれの国の文字でもよしとする」



「~てください」の文型に気づく


Tの話を聞き、規則性に気づく
絵カードを見ながら、Tの後についてリピートする


Tの指示にしたがって動作をする
語彙 名詞 教科書 ~ページ えんぴつ 消しゴム 名前
動詞 出します 見ます 開きます 読みます 書きます 言います 立ちます 座ります
形容詞  
その他 もう一度 まだです きれいに ゆっくり 大きな声で
文例 表現① ~てください
  立ってください 座ってください 聞いてください 読んでください 書いてください きれいに書いてください
  見てください 教科書の○ページを見てください
  言ってください もう一度言ってください
  教科書を出してください 鉛筆と消しゴムを出してください
  教科書の○ページを開いてください 
表現② N と N
  鉛筆と消しゴム
表現③ N の N
  教科書の○ページ
  私の名前
教材 テキスト 『にほんごをまなぼう』 18~21ページ
『日本語学級1』 8~11ページ
絵カード・教具 ★絵カード『動詞』
備考 「やりなさい」もよく聞くことばであるから,母国語での言い方を調べておくと役に立つ。
「~てください」は分析的に教えるのではなく、まるごと理解させたい。言えなくてもよい。聞いて行動できることを目標とする。
ページ上部へ