こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 朝の会、帰りの会などを利用し、あいさつ、暦日、天気、数字は毎回の授業で少しずつでも継続して取り入れていきましょう。
例:「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです」
挨拶の絵カードを見ながら全員で言う。「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」
トピック等 私のこと&先生のこと
目標 自分の名前や国の名前を言う/先生や友だちの名前を知る
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 自分を指さして「わたし」、名札を指さして「山田」、「私は山田です。どうぞよろしくお願いします」と言う

?カードを示しながら、「○○さんですか」と尋ね、○カードを示しながら「はい、そうです」、×カードを示しながら「いいえ、○○じゃありません」と応答のし方を示す。もう一度Sに「○○さんですか」と尋ね返事を待つ。学習者がジェスチャーのみの場合は、それを認め講師が言葉を補う。 

男の子の絵カードを見せ、「ぼくは○○です。どうぞよろしく」と言い、ローマ字で板書する。女の子も同様にし、「ぼく」と「わたし」の使い分けに気づかせる。

S1の前で、(視線を合わせるように腰をかがめて立ち)、「私は山田です。どうぞよろしく」と言い、S1からも「ぼくは/私は○○です。どうぞよろしく」という言葉を引き出す。S2、S3も同様にする
Tの話を聞く


Tの質問に答える(ジェスチャーでも良い)
「はい、(そうです)」「いいえ(、○○じゃありません)」




「ぼく」と「わたし」の違いに気づく



「わたし/ぼくは○○です。どうぞよろしく」と言う
<活動>  黒板にTの似顔絵と吹き出しを描く。Sの方を向き、「私は山田です。どうぞよろしくお願いします」と言い、吹き出しの中にローマ字で書く

日本の地図を指さし「日本人です。35歳です」と言い、吹き出しの中に書き加える。もう一度繰り返し、「○○さんは?」と聞く。                                          赤ちゃんのイラストを見せ、「0歳です」と言い、年齢の言い方に気づかせる。黒板に「10sai」「11sai」「12sai」と書き、「11歳ですか、12歳ですか」と尋ねる。 

小学校のイラストを黒板に貼り、Sの通う(予定の)小学校の名前をその下に書く。「○○小学校」と言い、Sにも続いて言わせる。上手に言えたらほめる。

学年や組の言い方を知らせ、練習させた後、「5年○組の○○です。どうぞよろしく」とT以外の人にも挨拶の練習をさせ、できたらほめる
Tの話を聞き、自己紹介の仕方を知る



「フィリピン」、「ブラジル」など自分の国の名前をTの真似をして言う。 

   
年齢の言い方を理解し、自分の年齢を言う



「○○小学校」


「5年生」「5年1組」など、Tの後について言う
Tといっしょに、近くにいる人のところに行き、「5年1組のエリスです。どうぞよろしく」と挨拶する。
語彙 名詞 わたし ぼく ○○さん ○○先生 日本 ブラジル ペルー フィリピン ベトナム 中国 ~歳 学校の名前 ~年生 ~組 
~年~組 何歳 
動詞  
形容詞  
その他 どうぞよろしくお願いします 数字の読み方
文例 表現① 私は Nです
  私はエリスです / フィリピン人です / 13歳です
表現② NのN
  5年1組のエリスです
  私(ぼく)の先生
表現③ Nですか? はい、そうです / いいえ、Nじゃありません。 Nです。
  「6年生ですか」「はい、そうです」
  「ジャンスさんですか」「いいえ、ジャンスではありません。ジョンルです」
  「ブラジル人ですか」「いいえ、ブラジル人じゃありません。フィリピン人です」
  「5年生ですか」「いいえ、6年生です」
表現④ Nは 疑問詞ですか
  「国はどこですか」「フィリピンです」 / 「お国はどちらですか」「フィリピンです」
教材 テキスト 『こどものにほんご1』 1~12ページ
『日本語学級1』 26,27,48,49ページ
絵カード・教具 ○・×・?を書いたカード 名刺や名札 世界地図 Tの似顔絵 (用意ができれば)Sの似顔絵
備考 初日は「この先生がいてくれるなら日本の学校でも大丈夫」と安心感をもたせるため、笑顔で接する。できたらほめる。ハッピーメモなど、家にもって行けるものを渡し、がんばりを励ましてもよい。特に、積極的に日本語を話そうとする、教師の方をしっかり見る、など、「いいこと」は1回目から取り上げてほめる。
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