こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
文字語彙編(漢字圏)
毎回取り入れる内容 はじめ 始業の挨拶
健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」
前時の宿題を提出「宿題を提出してください」
数字の読みの復習
おわり 宿題の指示
作文
「漢字の練習帳2年」の⑰⑱「文を書きましょう」(★JYL教材)
短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『風と太陽~イソップ物語より~』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0)
トピック等 生活日記を書こう①
目標 ①簡単なストーリー性のある文章を読んで理解できる   ②身近な話題について漢字仮名交じりの短い文を書くことができる   ③2年生の漢字が読める/書ける 
学習内容 簡単なストーリー性のある文章の読み    生活日記を書く   漢字
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【漢字の復習】
漢字フラッシュカードを使って、これまで学習した漢字の読みの確認をする。可能であれば、漢字の音読みも練習する。
漢字フラッシュカードで漢字の読みの復習をする。
<活動2> 【漢字仮名交じり文の読み】
Tは、『木村家の毎日 ただいま』のCDと一緒にSにも音読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0)
※CDが用意できない時は、Tと一緒に読ませる。
内容に関するいくつか簡単な質問をする。(質問例は、備考欄参照)
Sが単語で答えた場合、文章で答えられるように、ことばを足したり、モデルになる言い方を示したりする。





Sは『木村家の毎日 ただいま』を読む。

Tの質問に答える。
答えられない時は、本を確認し直す。

できるだけ、単語ではなく文章で答える。

<活動4> 【作文指導】「生活日記①」(★JYL教材)
本時のテーマは、「生活日記」である。
初めに日記の材料集めをするために、休日の過ごし方や、昨日の出来事などを質問する。この時、ここまでに会話練習等で学んだ表現や文型の復習になるような質問をする。質問に答えたことを、材料集めのワークシートに記入させる。
Sが単語ではなく、文で書くように、ことばを足したり、表現を助けたりする。
質問の意味が分からない時は、「辞書を引いてください」と声をかける。

Sにモデル文を読ませ、いくつか内容に関する質問をする。
Tの質問に答える。

質問に答えた内容をワークシートに記入する。
できるだけ文で書く。
分からないことばは辞書で調べる。

モデル文を読む。
Tの質問に答える。
<活動5> 【漢字】】「漢字の練習帳2年」⑨(基礎)(★JYL教材)
「漢字の練習」の、本時で学習する漢字を読ませる。
(太い、細い、新しい、古い、多い、少ない)

簡体字と字形の違う漢字については、板書をし、違う箇所をSに指摘させる。
※「細い」が簡体字と字形が違う。
「漢字の練習帳」に1回練習させ、書き順や字形についてチェックをする。間違いがあるときは、丁寧に説明をする。

片面に「太い」もう片面に「細い」というように、1枚のカードの裏表に、対になる形容詞を書いたカードを用意し、「反対ことば」を取るカルタをする。
(Tが「太い」と言う。Sが「細い」を取る。)

「漢字の練習帳」(★JYL教材)の漢字を含む文の読み練習をさせる。

≪もっと学習≫
学習した漢字を含む短文作りをさせ、発表させる。
訓読みが覚えられたSには、プリントなど用意して音読みも指導する。
本時の漢字を読む。



簡体字との字形の違いに気付き、発表する。

漢字練習帳に漢字の書きをする。字形の違いに注意する。

反対ことばの漢字カードでカルタをする。



学習した漢字を含む文の読みをする。


学習した漢字を含む短文を作る。
作った短文を発表する。
語彙 名詞 <活動4>日記  <活動5>反対ことば
動詞  
形容詞 <活動5>太い、細い、新しい、古い、多い、少ない
その他  
文例 活動1 「読んでください」
活動2 「きょうは、この本を読みます」「初めに、CDを聞きます。指で追って聞いてください」「CDと一緒に読んでください」「上手に読めましたね」
「何月何日の話でしたか。「一郎は何を作りましたか。」「由美は何を作りましたか。」「お父さんは冷蔵庫に何を入れましたか。」「今日は何の日ですか。」
活動3 「きのうは、日曜日でしたね」「~さんは、何時に起きましたか」「起きた後何をしましたか」「それから、何をしましたか」「どこへ行きましたか」「だれと行きましたか」「何をしましたか」「たのしかったですか、つまらなかったですか」
活動4 「見てください」「読んでください」「1,2,3・・・」「書いてください」「皆さんの国の漢字と同じですか、違いますか」「同じ」「違う」「文を作りましょう」
教材 テキスト 『木村家の毎日 ただいま』★『レベル別日本語多読ライブラリー レベル0 Vol2』 クラス:入門  語彙数:350 文字数:~400
『かんじだいすき(2)~日本語をまなぶ世界の子どものために~』 ★『かんじだいすき(2)漢字・絵カード』 (公益社団法人国際日本語普及協会 AJALT)
絵カード・教具 漢字フラッシュカード  ★「生活日記①」『作文練習帳』   日中辞書 
『漢字の練習帳(2)中国語訳付き』  
備考 ◆<活動2>ここでは、漢字仮名交じり文の読みの練習として、日本語多読ライブラリーを使っているが、同程度のレベルの別の読み物に変えても良い。児童の興味関心に応じて、取り上げる読み物を工夫したい。公立学校で通常学級に在籍している児童には、教科書の文章のリライト教材などを作成し指導に活用するのも良い。また、読んだ文章についていくつかの質問をするが、「はい/いいえ」で答えられる質問(閉じた質問)ではなく、文で答えなければならないような質問(開いた質問)をするように心掛けたい。

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