こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
文字語彙編(漢字圏)
毎回取り入れる内容 はじめ 始業の挨拶
健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」
前時の宿題を提出「宿題を提出してください」
数字の読みの復習
おわり 宿題の指示
作文
「漢字の練習帳2年」の⑲⑳「文を書きましょう」(★JYL教材)
短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『どうしてねこ年がない?』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル1)
トピック等 生活日記を書こう②
目標 ①簡単なストーリー性のある文章を読んで理解できる   ②身近な話題について漢字仮名交じりの短い文を書くことができる  ③2年生の漢字が読める/書ける 
学習内容 簡単なストーリー性のある文章の読み   生活日記を書く   漢字
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【漢字の復習】
漢字フラッシュカードを使って、これまで学習した漢字の読みの確認をする。可能であれば、漢字の音読みも練習する。
漢字フラッシュカードで漢字の読みの復習をする。
<活動2> 【漢字仮名交じり文の読み】
Tに『風と太陽~イソップ物語より~』を黙読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル0)
「どんなお話でしたか、先生に話してください」とストーリーを話させる。
Sが話ができない時は、内容についてのいくつかの質問をして答えさせる。

『風と太陽~イソップ物語より~』の会話の部分を抜いたプリントを用意し、会話部分をSに考えさせて、読ませる。

Sは『風と太陽~イソップ物語より~』を音読する。

自分でストーリーを説明する。
できるだけ、単語ではなく文章で答える。

『風と太陽~イソップ物語より~』の内容を理解し、会話の部分を自分のことばで言う。

<活動3> 【作文指導】「生活日記②」(★JYL教材)
前回書いた日記の材料とモデル文を参考にし、穴あき作文を書かせる。

モデル文を読み、「~さんは、どうですか」と質問しながら、空欄に入ることばや表現をSに言わせる。
Sが言ったことを、Tは文に当てはめて、再度繰り返して言って、Sに聞かせる。Sの表現が間違っている場合、正しい言い方で修正して言う。
ワークシートに穴埋め作文を書かせる。
Sが書き終わったら、発表させる。

時間に余裕があれば、穴埋めした作文を、全文視写させる。
 

Tの質問に答える。

Tの言い方を聞く。

ワークシートの穴埋め作文を書く。


時間に余裕があれば、穴埋め作文を全文視写する。



<活動4> 【漢字】】「漢字の練習帳2年」⑩(基礎)(★JYL教材)
「漢字の練習」の、本時で学習する漢字を読ませる。
(強い、弱い、広い、近い、遠い、長い、高い)

簡体字と字形の違う漢字については、板書をし、違う箇所をSに指摘させる。
※「強い、遠い、長い」が簡体字と字形が違う。

「漢字の練習帳」に1回練習させ、書き順や字形についてチェックをする。間違いがあるときは、丁寧に説明をする。

片面に「強い」もう片面に「弱い」というように、1枚のカードの裏表に、対になる形容詞を書いたカードを用意し、「反対ことば」を取るカルタをする。
(Tが「太い」と言う。Sが「細い」を取る。)

「漢字の練習帳」(★JYL教材)の漢字を含む文の読み練習をさせる。

≪もっと学習≫
学習した漢字を含む短文作りをさせ、発表させる。
訓読みが覚えられたSには、プリントなど用意して音読みも指導する。

本時の漢字を読む。


簡体字との字形の違いに気付き、発表する。


漢字練習帳に漢字の書きをする。字形の違いに注意する。


反対ことばの漢字カードでカルタをする。



学習した漢字を含む文の読みをする。


学習した漢字を含む短文を作る。
作った短文を発表する。
語彙 名詞 <活動3>日記 視写
動詞 <活動4>強い、弱い、広い、近い、遠い、長い、高い
形容詞  
その他  
文例 活動1 「読んでください」
活動2 「きょうは、この本を読みます」「何の話だと思いますか」「声に出さないで、心の中で読みます」「黙読と言います」
「どんな話でしたか」「先生に話してください」「たくさん/上手に/分かりやすく、話せましたね」「他に覚えていることがありますか」
活動3 「~さんは、どうですか」「~という言い方もありますね」「書いてください」「読んでください」「読むときは、どんな姿勢で読みますか」「声の大きさはどうですか」「読む速さはどうですか」
活動4 「見てください」「読んでください」「1,2,3・・・」「書いてください」「皆さんの国の漢字と同じですか、違いますか」「同じ」「違う」「文を作りましょう」
教材 テキスト ★『風と太陽~イソップ物語より~』『レベル別日本語多読ライブラリー レベル0 Vol 2』クラス:入門  語彙数:350 文字数:~400
『かんじだいすき(2)~日本語をまなぶ世界の子どものために~』 ★『かんじだいすき(2)漢字・絵カード』 (公益社団法人国際日本語普及協会 AJALT)
絵カード・教具 漢字フラッシュカード  ★「生活日記②」『作文練習帳』    日中辞書  
『漢字の練習帳(2)中国語訳付き』  
備考 ◆<活動2>これ以前の活動では、日本語のリズムに慣れ、単語のまとまりとして文を読むことに重点があり、「音読」をさせていたが、流暢に読めるようになれば「黙読」にして、より長い文章の内容を理解させる練習をさせたい。内容理解の確認の仕方を、ここでは会話の部分を抜いたプリントを用意し、そこに児童自身にことば(キーワード)を当てはめさせる方法で行っている。★『読書へのアニマシオン 75の作戦』(M・M・サルト 柏書房)には、様々な読書活動が紹介されているので、参考にされたい。
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