こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
文字語彙編(漢字圏)
毎回取り入れる内容 はじめ 始業の挨拶
健康観察「げんきですか」/「げんきです」「げんきではありません」「あたまがいたいです」「おなかがいたいです」
前時の宿題を提出「宿題を提出してください」
数字の読みの復習
おわり 宿題の指示
作文
漢字の読み書き練習(★JYL教材)
短い文章の読みの練習を宿題にする。例えば次回の読み物『ジョンさんの夏休み』(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル1)
トピック等 行事作文を書こう①
目標 ①2年生の漢字が読める/書ける  ②簡単なストーリー性のある文章を読んで理解できる  ③身近な話題について漢字仮名交じりの短い文を書くことができる
④日本語と中国語で字形が同じで意味が違う漢字があることが分かる  
学習内容 簡単なストーリー性のある文章の読み   行事作文の書き   漢字
参考教案 活動内容 講師 学習者
<活動1> 【2年生の漢字の読みのまとめテスト】
2年生の漢字の⑩までの読みのまとめテストを行う。
テスト時の必要なことばは、★JYL高学年指導計画会話編NO.47「テスト」を参照。
2年生の漢字の⑩までの読みのまとめテストを行う。
<活動2> 【漢字仮名交じり文の読み】
Tは、『どうしてねこ年がない?』を黙読させる。(レベル別 日本語多読ライブラリー レベル1)
「どんなお話でしたか、話してください」とストーリーを話させる。
中国には日本同様、干支の考えがあるので、Sの干支について尋ねたりして、中国の干支について話をすると良い。
(中国では、「いのしし」ではなく「豚」である)




Sは『どうしてねこ年がない?』を黙読する。

自分でストーリーを説明する。
できるだけ、単語ではなく文章で答える。


<活動3> 【作文指導】「行事作文①」(★JYL教材)
本時のテーマは、「行事作文」である。
初めに作文の材料集めをするために、最近あった行事について質問する。この時、ここまでに会話練習等で学んだ表現や文型の復習になるような質問をする。質問に答えたことを、材料集めのワークシートに記入させる。
Sが単語ではなく、文で書くように、ことばを足したり、表現を助けたりする。
質問の意味が分からない時は、「辞書を引いてください」と声をかける。

Sにモデル文を読ませ、いくつか内容に関する質問をする。
Tの質問に答える。

質問に答えた内容をワークシートに記入する。
できるだけ文で書く。
分からないことばは辞書で調べる。

モデル文を読む。
Tの質問に答える。
<活動4> 【注意したい漢字①】
日本語と中国語で字形は同じであるが、意味が異なる漢字が沢山あり、知っておかないと誤解を招くこともある。ここでは、「漢字豆知識①」(★jYL教材)を取り上げて学習する。
いくつか日本語の漢字を取り上げ、日本語と中国の意味の違いを教える。
「漢字豆知識①」を読む。


Tの質問に答える。
語彙 名詞  
動詞  
形容詞  
その他  
文例 活動1 「漢字のテストをします」「机の上を片付けて、筆記用具だけ出してください」「~分までです」「始めます」「終ります」「集めてください」
活動2 「きょうは、この本を読みます」「何の話だと思いますか」「声に出さないで、心の中で読みます」「黙読と言います」
「どんな話でしたか」「先生に話してください」「たくさん/上手に/分かりやすく、話せましたね」「他に覚えていることがありますか」
「中国には干支の考え方がありますか」「あなたは何年(なにどし)ですか」「先生は~年(どし)です」
活動3 「(日時)に~がありましたね」「~さんは、何をしましたか」「~さんのクラスは何をしましたか」「始めに何をしましたか」「つぎに何をしましたか」「どんな気持ちがしましたか」「~という言い方もありますね」「辞書で調べましょう」「読んでください」「質問をしますから、答えてください」
活動4 「日本語と中国語では、同じ漢字がたくさんあります」「でも、意味が違う漢字があります」「~は日本語では~という意味ですが、中国語では~という意味です」「~の日本語の意味が分かりますか」
教材 テキスト 『どうしてねこ年がない?』★『レベル別日本語多読ライブラリー レベル1 Vol 3』 クラス:初期前半  語彙数:350 文字数:400~1500
絵カード・教具 漢字フラッシュカード  ★「行事作文①」『作文練習帳』  日中辞書  
『豆知識 日本の漢字と中国の漢字の相似と相違』
備考 ◆<活動2>ここでは、レベル別 日本語多読ライブラリー レベル1(クラス:初期前半  語彙数:350 文字数:400~1500)の中から、中国での既習の知識から理解しやすい『どうしてねこ年がない?』を取り上げたが、同程度のレベルの別の読み物に変えても良い。ここからは、「縦書き表記」の読み物になる。児童の興味関心に合わせて、取り上げる読み物を工夫したい。前時までは、「読む」技能の練習に重点があり「音読」をしていたが、「音読」が流暢にできるようになった児童には、黙読にさせる。また、ここでは「児童自身がストーリーを話す」活動になっているが、話すことが難しいようであれば、登場人物や場面の移り変わり、ポイントになる会話などについて質問し、生徒の話を助け、長く話す練習をさせる。

◆<活動3>ここでは、行事作文を書く。児童によっては、行事の内容や経験について話すことができない場合もあるので、事前に行事の内容を確認しておくと良い。

◆<活動4>日本語と中国語で字形は同じであるが、意味が異なる漢字が沢山あり、知っておかないと誤解を招くこともある。ここでは、「漢字豆知識①」(★JYL教材)を取り上げ、2回に分けて指導する。
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