こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
中学生
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます(こんにちは)」と挨拶をした後、
①文字ごとに50音表を読む(あ・い・う・え・お…」
②行ごとに50音表を読む(あいうえお、かきくけこ…)
おわり 感情のPCを見せながら「どんな気持ち?」と問いかけ、Sの選んだPC(例えば「楽しい」)に対してコメント(例:「ああ、よかった」)をする。
「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 からだ
目標 からだの部位の名前が言える / 日本語の音に慣れる・音と文字の一致 / 簡単なひらがなが書ける
学習内容 からだの部位の名前を言う  音と文字のマッチングをする   簡単な文字を書く
参考教案 活動内容 講師 学習者
<前時の復習> 教師の名前と生徒の名前のFCが読めるか確認する 教師やクラスメイトの名前を読む
<活動1> 【言う練習】
両手で頭を触って、ゆっくり「あたま」と言い、Sにも言うようにジェスチャーで促す。Sが「あたま」と言ったら、「じょうずです」とほめ、同様に、顔、目、耳、鼻、口を練習する。

定着したら、手、足、お腹、背中、腰を入れる。
Tの真似をして「あたま」と言う。
以降同様に、「顔」「目」「耳」「鼻」「口」の練習をする。


手、足、お腹、背中、腰と続けて練習する。
<活動2> 【ゲーム】
「頭」と言い、Sに頭を触るように促す。TもSと同時かやや早いタイミングで頭を触る。「おなか」「背中」「足」なども同様にする。「おなか」と言って「腰」を触る、「背中」と言って「顔」を触るなど、わざと違う部位を触る。Tの言った部位をしっかり触れたSをほめる。

Tが言う部位を触る。
<活動3> 【読む練習】
体の部位の絵カードを示して、Sに言わせる。
音が定着したら、文字カードを示し、50音表を参考にしながら文字を読ませる。

示されたPCを見て言う。
50音表を参考にして文字を読む。
<活動4> 【書く練習】
文字を書く練習をするが、簡単な「て」と「くち」と「こし」に限る。
FCを黒板に貼り、「前を見てください」と言って2回書き方を示す。
「ノートに書いてください」と言って、1回なぞりがき、十字のマスに2回書く。

「くち」は、「く」と「ち」を別々に書かせ、最後に「くち」と書かせる。同様に「こし」と書かせる。

黒板に貼られたFCを見て、次にTが示す書き方を見てノートに書く。



「くち」は、「く」と「ち」を別々に書き、最後に「くち」と書く。
同様に「こし」と書く。
<活動5> 【言う練習】
自分の頭を触りながら「私の頭」と言い、Sの頭を指して「Sさんの頭」と言う。同様に「私のお腹。Sさんのお腹。私の目。Sさんの目」と言う。

Sに自分の頭を触らせて「私の頭」、Tの頭を指して、「先生の頭」と言わせる。おなか、目、足なども同様にする。
Tが言うのを聞き、S自身の頭やからだを触りながら「私の頭。・・・」と言う。
<活動6> 【発展的な活動】
絵カード「頭が痛い」を示し、痛そうにしながら「頭が痛いです」と言う。絵カードをSに渡し、「頭が痛いです」と言うように促す。次に、「おなかが痛い」の絵カードをSに渡し、「おなかが痛いですか?」と聞き、Sの返事を促す。
TからPCを受け取り、「頭が痛いです」と言う。
「おなかが痛い」のPCを受け取る。Tに「おなかが痛いですか?」と聞かれたら、「お腹が痛いです」と答える。
語彙 名詞 あたま かお め みみ はな くち て あし おなか せなか こし
動詞  
形容詞 痛い
その他 ~の~
文例 復習 「聞いてください」「読んでください」「見てください」「前を見てください」「これは?」「はい、そうです」
活動1 「言ってください」「じょうずです」「~を触ってください」「はい、そうです」
活動2 「頭を触ってください」「私は頭を触りません」
活動3 「言ってください」「これはどこにありますか。(50音表)」「~さん、指で触ってください」「そうですね」「はい、これです」
活動4 「前を見てください」「ノートに書いてください」
「上から書いてください」(慣れてきたら=後の課で、「なぞってください」に切り替える)
「1回書いてください」「2回書いてください」
活動5 「私の頭。S1さんの頭」「私(ぼく)の頭。先生の頭。言ってください」
活動6 「頭が痛いです。言ってください」「おなかが痛いですか」
教材 テキスト  
絵カード・教具 ひらがな50音表
備考 音を聞いて、文字を拾い出すことができたら、書き練習に移る。中学生なので、書いて覚えたいという子どもも多い。そういう子の場合には書く指導を先に入れていく。「て」、「こし」、「くち」など一筆で書けるようなものから指導していく。文字は完璧でなくてもいい。字の形が捉えられていればいい。7回目までは書き方の導入。
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