こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
中学生
120時間
文字語彙編
毎回取り入れる内容 はじめ 「おはようございます(こんにちは)」と挨拶をした後、長音の含まれた身近な物の文字カードを読む
「テーブル」「ボールペン」「ヘリコプター」「コーラ」「コーヒー」「チーズ」「ハンバーガー」「スカート」…
※読んだ後で裏側の絵を見せ、意味を確認させる
おわり 「これで終わりです。挨拶しましょう。さようなら」
トピック等 大きいもの・小さいもの
目標 様子を表す言葉やその表記を知る / 漢字に慣れる
学習内容 読む練習 書く練習
参考教案 活動内容 講師 学習者
<前時の復習> 【漢字を読む】
FCを示して読ませ、体のイラストを使って意味を確認する。
【漢字を書く】
「目、口、耳、手、足」のディクテーションをし、書けるようになったか確認する。
Tの示すFCを読む。

ディクテーション「目、口、耳、手、足」
<導入> 【トピック:大きいもの・小さいもの】
消しゴム(Sに借りる)やはさみ、三角定規など、身の回りにある大きいものと小さいものを用意し、対比的にSに見せ、「どう違うかな」と問いかけ、「大きい」「小さい」という言葉を引き出す。

Sに借りた消しゴムを見せながら「S1さんの消しゴムは」と言い、Sに後を続けて言わせ、板書する。Tの小さな消しゴムを見せ、「先生の消しゴムは」と言い、後を続けて言わせ、板書する。Sと一緒に板書を読む。

「長い・短い」「多い・少ない」「新しい・古い」など様子を表す言葉のイラスト(くもん出版の反対言葉カード)を黒板に貼り、発音練習をする。

漢字FCをイラストの下に貼り、漢字を導入する。「大きい・小さい、新しい・古い、多い・少ない、早い・おそい、正しい・まちがい、長い・短い、高い・ひくい」

「大小」の違いに気づき、「大きい」「小さい」と言う


Tの後に続けて、「大きいです」「小さいです」と言う。
Tと一緒に板書を読む。「S1さんの消しゴムは大きいです」「先生の消しゴムは小さいです」


反対言葉に興味を持って発音する。


様子を表す言葉の漢字表記を知る。
<活動1> 【ゲーム:カルタ取り】
漢字カードを机の上に広げ、SにTの言った漢字の札を取らせる。上手になったら、読み札の反対の意味の漢字を取るようにさせる。
Tが言った漢字の札を取る。
<活動2> 【漢字を書く練習】
FCを黒板に貼り、「前を見てください」と言い、「いち、横長止めて。にい、左にのばします。さん、右にのばします」と言いながら、「大きい」の書き方を2回示す。机の上に指で書かせ、筆順やとめ・はね・はらいを確認する。

「ノートに書いてください」と言い、なぞりがきを2回、十字のマスに2回書かせる。さらに、送りがな付きの「大きい」で3回練習する。同様にして、「小さい」「古い」「多い」「少ない」「早い」も練習する。


「大」を指で机の上に書く。


「大」をノートに書いて練習した後で、送りがなつきの「大きい」を練習させる。
「小」「古」「多」「少」を練習する。
<活動3> 【写し字をする】
A4の紙に教科書体で「新」という字を印刷したものと白紙を用意し、Sに配布する。白紙を印刷したものの上に重ね、鉛筆で輪郭を書かせる。輪郭が書けたら、色鉛筆できれいに塗らせる。完成したものから教室に掲示する。
印刷した紙の上に白い紙を重ね、輪郭を鉛筆でなぞる。
色鉛筆で、内側をきれいに塗る。
<活動4> 【ディクテーション】「大きい、小さい、古い、多い、少ない、早い」
「とめ、はね、はらい」に注意して書いているかどうか見守る。
※この活動は、時間の関係でできない可能性がある。
Tの言う言葉をノートに漢字を使って書く。
語彙 名詞  
動詞  
形容詞 大きい、小さい、正しい、古い、多い、少ない、早い、/新しい、高い、長い、短い
その他  
文例 復習 「これは何ですか。読んでください」「そうですね。「目」です」「目はどこですか。指で教えてください」 「先生が言いますから、ノートに漢字を書いてください」「耳」「S2さん、上手に書けましたね」
導入 「これは先生の消しゴムです(小さい消しゴムを見せる)」「S1さん、消しゴムを貸してください。比べてみましょう」「S2さん、三角定規を貸してください。ありがとう」「では、これを見てください(教師用の三角定規を出す)」「そう、大きいですね」 「S1さんの消しゴムは…。そうですね。大きいです」「先生の消しゴムは…。そう、小さいです」「一緒に読みましょう」
活動1 「今から、ゲームをします。「かるた」です。先生が言いますから、~さんが探してください」
(慣れてきたら)「反対の言葉を探してください」
活動2 「前を見てください。今から「大きい」を書きます。いち、横長止めて。に、左にのばします。さん、右にのばします」「机の上に書きます。手を出してください。いち、横長止めて。に、左にのばします。さん、右にのばします」」「はい、じょうずにできましたね」「ノートに書いてください。なぞり書きを2回してください。2回書いてください」
活動3 「家に何がありますか」「教室に何がありますか」「教室のテレビは古いですね」「~さんの家のテレビは?」など
「今のを書いてください」
活動4 「はい、それでは、ディクテーションをします。今から言いますから、ノートに書いてください」
教材 テキスト  
絵カード・教具 フラッシュカード  漢字練習ノート  ★『反対ことばカード』(くもん出版)
備考 「新しい」は画数も多く、難しく感じて抵抗を示す子どももいる。トレーシングペーパーを用意し、教師が書いた文字や印刷した文字を写させると喜ぶ。
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