日本語指導Q&A
その他
日本語指導
教えるときに子どもの母語をどのように使うとよいでしょうか。
初めて会うときのあいさつを母語でしたり、周辺情報を母語で伝えることで、子どもが安心して勉強でき、学習意欲や知的好奇心を刺激することができます。
母語を上手に取り入れて、子どもの2言語(多言語)環境を認めてあげることは、アイデンティティの喪失への不安を落ち着かせる効果もあります。
子どもの認知発達に応じて、概念語、概念的な語句などは母語で訳したほうがすぐに理解できる場合もあります。
しかし、全てを母語に翻訳してしまうと、理解はできますが、日本語で勉強をする力が育たず、常に通訳が必要な状況を生み出す可能性もあります。新しい環境の中で母語は児童生徒の自律学習へのサポートとなるよう取り入れていくことが大切です。