こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
①「一つ、二つ、三つ、…」と数える物の数を数える  ②「一枚、二枚、三枚、…」と数える物の数を数える
③「一台、二台、三台、…」と数える物の数を数える  ④「一個、二個、三個、…」と数える物の数を数える
(※絵カードを見せて、数えさせる)
トピック等 (算数)分数の足し算・引き算
目標 異分母の分数の足し算・引き算に関連した言葉を知り、計算をすることができる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 「4分の1のケーキと6分の1のケーキがあります。どちらが大きいですか。皆さんは、どちらを食べますか」と言い、分数を板書し、さらに分数の下に「どちらが大きいですか」と板書する。

4分の1、6分の1の図を描き、視覚的に大きさの違いに気づかせる
「そうですね。4分の1の方が大きいです。見ると分かりますね」

「では、3分の2と5分の3と、どちらが大きいですか。今度は、計算して大きい方を見つけましょう」と言い、分数を板書し、さらに分数の下に「どちらが大きいですか」と板書する。
聞いただけではよく分からないような顔をしている
板書を見て、「4分の1かなあ」「…」


図を見て4分の1の方が大きいことを理解する
「先生、4分の1の方が大きいです」

「5分の3だよ」「分からない…」



<活動>  「ヒントです。分母がちがう分数の大きさを比べるときは、分母を同じにします」と言い、分数のところに「分母」「分子」と振り仮名を付けて書き、今度は「分母を同じにします」と書き、Sの様子を見る

「分母がちがう分数の分母をどうやって同じにしますか。そうですね。最小公倍数を見つけます」「最小公倍数は、この前、勉強しましたね」と言い、「最小公倍数」と振り仮名を付けて板書する。

「分母がちがう分数の分母を同じにします。これを「通分」と言います」と言い、「通分」と振り仮名を付けて板書する。では、3分の2と5分の3を通分しましょう」「3と5の最小公倍数は?そうですね。15ですから、15を分母にします。3分の2の分母は3×5で15になりました。分子にも5をかけます。2×5はいくつですか」と問い、Sを指名する。「そうですね。10ですね。15分の10です。(5分の3も同様にする)」

「15分の10と15分の9では、もう、どちらが大きいか分かりますね」「3分の2と5分の3ではどちらがおおきいですか。はい、S1さん」

「では、次の問題をやってみましょう」と通分の問題を何題かさせる。終わったら、「次に、足し算に挑戦です。3分の1+5分の1は、いくつですか」「引き算はどうですか。できますか。5分の4引く3分の1は、いくつですか」と何題か足し算、引き算をさせる。
「分母を同じにします」とリピート
「えーっ、どうやってやるんだろう」


「分かった。最小公倍数だ。最小公倍数を見つけます」



「通分」

「3と5の最小公倍数は15です」


「2×5は10です」


「15分の10の方が大きいです」
「3分の2のほうが大きいです」


練習問題をやり、通分に慣れる
分数の足し算、引き算の問題をする
語彙 名詞 分数 分母 分子 通分 最小公倍数
動詞 通分します
形容詞  
その他 ○分の△
文例 表現① ~と …と どちらが 大きいですか
  3分の2と5分の3と、どちらが大きいですか
表現② ~のほうが 大きいです
  3分の2のほうが大きいです
表現③ Vるときは ~
  分母がちがう分数の大きさを比べるときは、分母を同じにします
教材 テキスト 『かんじだいすき<中学に向けて>日本語をまなぶ世界の子どものために~国語・算数編~』(AJALT)p.13-p.18 第5学年の算数教科書
絵カード・教具 問題プリント
備考 最小公倍数の練習も入れると、とても1日ではこのトピックを終わるのは難しい。
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