こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
①「一つ、二つ、三つ、…」と数える物の数を数える  ②「一枚、二枚、三枚、…」と数える物の数を数える
③「一台、二台、三台、…」と数える物の数を数える  ④「一個、二個、三個、…」と数える物の数を数える
⑤「一本、二本、三本、…」と数える物の数を数える  (※絵カードを見せて、数えさせる)
トピック等 (算数)小数のかけ算
目標 小数のかけ算の問題に関する日本語や計算の方法を知る
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> 黒板に1本のひもを通して作られた単純な形のエプロンのイラストを貼り、「○○さんはエプロンを作ります。ひもは2.8メートル使います」と言い、ひもの部分に注目させる。「お店にひもを買いに行きます。1メートル200円です。代金はいくらですか」と口頭で文章題を説明する。

次のように板書し、Sに読ませ、計算の仕方を考えさせる。
 1m200円のひもを2.8m買います。
 代金はいくらですか。            

計算ができたSには、計算問題のプリントを与える

「およその代金はすぐわかるよ」「ひも2.8メートルは、およそ3メートルだから、600円です」などと考えを発表する。


小数のかけ算の計算方法を母国で習っていれば思い出して計算する。                                
<活動>  「1メートルのねだん」×「ながさ」=「代金」と板書し、計算の仕方を確認する。「だれか式を書くことができますか」とSに問いかけ、挙手したSを指名する。

「そうですね。2.8メートルのときも200×2.8で求めることができますね」と言い、式が書けたことをほめる。「では、計算してみましょう。どうやって計算しますか」とSに考えさせる。意見が出ない場合は、「整数×整数なら簡単だね」などとヒントを出す。



計算問題のプリントを配布し、練習させる。十分に理解できていないSには個別に助言・助力する
S1「はい」と挙手し、前に出て式を書く 



                                                                                    「でも、小数のかけ算のしかたがわかりません」
「ひも2.8mを10倍して28mにすれば、計算が簡単だよ」「代金も10倍になるね」「あとで、10で割ればいいよ」…  
「じゃあ、はじめに200×28を計算しよう。5600だ」「ひも28メートルの代金5600円を10で割るんだね」「5600÷10=560」「ひもの代金は560円だ」

何題か、ノートに書いて練習する。                                                                                          
語彙 名詞 小数、整数、かけ算、わり算、ひも、長さ、代金、しかた、計算方法、倍、筆算、求める、積
動詞 計算する、買う、はらう、なおす、
形容詞 およその、~分の
その他 いくら、かけられる数、かける数
文例 表現① ~すれば
  ひも2.8メートルを10倍して28メートルにすれば、代金も10倍になります
表現② ~ように
  整数のかけ算と同じように計算します
表現③ ~(名詞修飾)にそろえて
  かけられる数にそろえて、積の小数点をうちます
教材 テキスト 『日本語を学ぼう3』(ぎょうせい)p.10 算数教科書(5年上)
絵カード・教具 リットル、メートルなどの数量記号や、積などの用語にひらがなのルビをふった、母国語との対照表,公式やかけ算の計算のきまりを書いたカード、エプロン、ひも ★絵カード『エプロンの紐の長さ』
備考 ・エプロンは、一般的に小学校高学年の家庭科授業で制作するものを使うと身近に感じられるだろう。      ・教科書などの文章題をじっさいに使って、解きかたを指導するときは、文章題を区切る、簡単な言い方に変える、題意を整理する、などリライトが必要である。問題を絵や図で表し、数字の値を具体的に入れると更にわかりやすい。
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