こどもの日本語ライブラリ
指導計画詳細
小学生高学年
120時間
会話編
毎回取り入れる内容 「おはようございます。今日はX月X日X曜日です。今日は晴れです。」
①「一つ、二つ、三つ、…」と数える物の数を数える  ②「一枚、二枚、三枚、…」と数える物の数を数える 
③「一台、二台、三台、…」と数える物の数を数える  ④「一個、二個、三個、…」と数える物の数を数える
⑤「一本、二本、三本、…」と数える物の数を数える  ⑥人数を数える(一人、二人、三人、四人、…)
(※絵カードを見せて、数えさせる)
トピック等 (算数)立体の体積
目標 直方体,立方体に関する言葉を知り、体積を求めることができる
参考教案 活動内容 講師 学習者
<導入> いろいろな大きさの直方体や立方体の展開図を印刷した画用紙を用意しておき、そのうちの1枚を取り上げ、「これは何かな。分かりますか」と問いかける。分からなければ、実線で切り取って見せる。さらに、点線で折って見せる。

Sにも作ってみようと呼びかけ、展開図を配る。セロテープで止める際、ふたになる部分は止めないようにさせる。できたSには1㎝×1㎝×1㎝の立方体をいくつか作らせる。
こちらはすべての辺を固定するように言う
印刷された展開図を見る

「箱です」「…」
「分かった。箱です」

「作りたい、作りたい!」
はさみで切り取って、立体を作り、セロテープで止める
一辺が1㎝の立方体を作る
<活動>  「立体」と言うことを教え、それぞれの違いに気づかせる。

「そうですね。これは、全部長方形で囲まれています。これは、正方形と長方形で囲まれています。これは、正方形だけで囲まれていますね。ここを「面」と言います」と言い、黒板に立体の見取り図を描き、それぞれの面に「面」と書く。

Sが作った立体を直方体と立方体とに分けさせる。「こちらのグループを直方体と言います。みんなで言ってみましょう」「こちらの正方形だけで囲まれているものは立方体と言います。言ってみましょう」と言い、リピートさせる。見取り図の下に「直方体」「立方体」と書き、Sと一緒に読む。「S1さんが作った立体はどちらですか」と質問する

「この部分を「辺」と言います。この小さい立方体の辺は全部1㎝です。S1さんの作った直方体の中に、この立方体が何個入るかな。入れてみてください」「12個入りましたね。このとき、この直方体の「体積」は12?あると言います。では、S2さんの作った直方体の体積を求めてください」と言い、体積の求め方について考えさせる。体積の求め方が理解できたら、他の立体の体積も計算させる。
S1「私のは背が低いけど、長いよ」、S2「ぼくのは、全部同じ形だ。サイコロみたい」などと比較する

立方体と直方体の違いに気づく。
「面」という言い方を知る



Tの後で「直方体」「立方体」とリピートする

Tに聞かれて「私のは直方体です」「ぼくのは立方体です」などと答える


「辺」という言い方を知る
みんなでS1の作った直方体の中に、一辺が1?の立方体を数えながら入れる。「先生、12個です」「12個入りました」
「体積」という言葉とその意味を理解する
立体の体積をどのように求めるか考える。一辺が1?の立方体が足りないので戸惑う。辺の長さをかけ合せれば答えが出ることに気づくSがいるかもしれない
語彙 名詞 展開図 見取り図 立体 面 側面 底面 辺 頂点 直方体 立方体 体積 
動詞 囲みます(囲まれています) 入ります 
形容詞  
その他 ?
文例 表現① Nを ~と言います
  ここを面と言います
  これは正方形だけで囲まれています。これを立方体と言います
表現② Nは Nで V(ら)れています
  立方体は正方形だけで囲まれています。
  直方体は長方形や正方形で囲まれています
表現③ Nは Nが ~(数詞) あります
  立方体や直方体は面が6つあります
  直方体は辺がいくつありますか。
  直方体は頂点が8つあります
教材 テキスト 教科書  ★『かんじだいすき<中学に向けて>日本語をまなぶ世界の子どものために~社会・理科編~』(AJALT)p.27~p.32
絵カード・教具 立体の展開図を印刷した画用紙  セロテープ  定規  ワークシート
備考 図形についてのことばはたくさんあるので、日本語と母語の対訳表を作り、常に見えるところに掲げておく。時間的に余裕があれば、児童に展開図を書かせたい。概念を形成することにねらいを置き、繰り返し実際に線を引いたり、図形をかけるようになったりできるよう練習をする。
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